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久安寺の夏の花

久安寺の夏の花と言えば、蓮がその代表的な一つ。
前にも少し触れたように、例年なら1番良い時期に当たるときに今年はそうではなく、「いつもよりも蓮の開花、蕾の数が少ないな」と思っていたわけです。しかし、その後8月に入るにつれ、すっかり「いつもらしさ」が戻って来た久安寺でありました。
毎年、この時期になると蓮の話をしたくなるので、その数が少なければやっぱり寂しいものです。

蓮は朝に咲いてお昼前には閉じる。
初割蓮華(しょかつれんげ)は、綻び始めた蓮の花のこと。開敷蓮華(かいふれんげ)は、満開の蓮の花のこと。未敷蓮華(みぶれんげ)は、蓮の蕾のことをいう。
そして、開花してから3回開閉し、4回目に開いた後は閉じることなく、そのまま散りゆく。3回目の閉じも、かすかで弱い。
そんな蓮を見に、少し前にはカエルさんも来られていましたが、後に塩辛蜻蛉さんも参られていたんですよ。

インド、マカオ、ベトナムの国花である蓮。
泥水が濃ければ濃いほど蓮の花は大輪の花を咲かせて、真水のような綺麗な水では小さな花しか咲かないという。
何だか苦労をしたほうが後に輝くのだと、その身をもって私たちに伝えてくれているような気が。

久安寺に咲く蓮が、これからもずっと皆さまに寄り添い、「一緒に歩みましょう」とそっと背中を押してくれる存在でありますことを。