2019年12月30日初詣ガイド【大晦日12月31日】お寺でお餅作りをして、御供えをしました。 |
久安寺ブログ
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2019年12月27日
「ペットおまもり」を新入荷しました!
「ペットおまもり」を新入荷しました。
ペットの名前や連絡先を記入しカプセルに入れ、首輪等につけるスタイルです。
ウチの柴犬にも早速つけております。
本尊千手観音さまの御前で加持いたしましたので、どうぞ。2019年12月25日
足腰の御守りを新入荷しました!
足腰の御守りを新入荷しました。紺色と紫色の間ぐらいの色です。 「久安寺涅槃仏」の文字、仏足石のデザインです。
おしゃかさま涅槃像の御前で加持いたしましたので、どうぞ。2019年12月24日
来年の子年の吉祥宝来!!
来年の子年の吉祥宝来です。
お年賀のご挨拶いただいた檀信徒さん中心に差し上げております。
先着というか、80枚しか入荷しておりません。すぐ無くなると思いますがごめんなさい。
12月31日火曜日23時45分〜2時 除夜の鐘
108超えても全員つけます。甘酒・開運だいこんの無料接待アリ^^2019年12月17日
合格絵馬、3種類入荷いたしました!
師走の候、今年も残すところあとわずかにございますね。只今の久安寺は、赤い「センリョウ、マンリョウ、ナンテン」の実が参道を彩っております。さてこの3種というのは、お正月飾りに多く用いられているもの。センリョウとマンリョウは「富む」花言葉を持ち、ナンテンは「難を転じる。そして福をもたらす」といったゲン担ぎとして、遡れば江戸時代ころから伝承されておりました。
また、どれもこれも見た目が似ておりますことで、一瞥しただけでは見分けることが難しいとのお声も耳にいたします。しかし果実をじっくり見てみれば、赤い実の生りかたにちょっとばかりの違いがございます。センリョウは重なりあう葉の中心に、実が固まっている姿。マンリョウはさくらんぼの実のように、下に実をつける。ナンテンは房状に生るくだもののような形状と区別することができます。年越し以降、2月頃まで見頃が続きますゆえ、ぜひ間近で比べてみてくださいませ。
そして、これから多くの方がたが様々な「試験」に臨まれると思います。久安寺では合格にちなんだ「五角形」、すらすらと問題が解けて文字が進む「鉛筆型」、無事に試験(的)を突破(射る)するようにと願いを込めた「的を射る形」の3種類、絵馬を用意させていただきました。皆さまがベストの力を発揮できるように、心よりお祈り申しあげます。
年末年始、そして令和2年も久安寺を心のたよりにお越しいただけますと幸いです。2019年12月16日
久安寺のポスター広告
皆さま、突然にはございますが、阪急バスさまに掲示していただいておりました「久安寺のポスター広告」にはお目にかかっていただけましたでしょうか?石橋営業所のバス5台に載せていただいているのですが、偶然めぐり合った際には「レア」なものを見つけた、「吉兆」とでも受け取っていただけましたら幸いです。
さて、過日12月8日は久安寺の仏塔にも涅槃像を置かせていただいております「お釈迦さま」の「35歳成道の日(悟りを開かれた日)」にございました。29歳で出家された後、35歳で悟りを開かれ、80歳で御入滅、涅槃に入られたのでございます。涅槃像というのは、そのときの姿を表しているものといわれております。当山のボダイジュ(菩提樹)は6月の10日~15日頃に咲きますが、黄色く小さい花は可愛らしいものです。また、同月にはアジサイも咲きますゆえ、重ねて次の花咲く頃を楽しみにしていただけましたら幸いです。
そして、今月も月例行事の「写経、写仏の会」を開かせていただきました。体験の場にご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございました。初めての場合は、どうしても緊張をするような印象をもたれるかもしれませんが、まったく小難しいものではございません。来年も変わらず開かせていただきますゆえ、どうぞお気軽にご参加くださいませ。2019年12月13日
秋と冬のグラデーションを感じられる頃
12月の上旬、暦の上では寒冷の候といわれ、「冬らしさを感じはじめる」といった表現をされるものにございます。しかし、久安寺ではまだ散りもみじの紅葉を楽しめる時期でありまして、多くの皆さまにお越しいただいておりました。同じ日本であっても広いゆえ、場所によって秋と冬のグラデーションを感じられる頃でもあるのかもしれませんね。
さて、ちょうどその頃のこと「都七福神まいり」の巡拝へと「妙円寺・松ヶ崎大黒天、延暦寺・赤山禅院、行願寺・革堂」に皆さまを引率してまいりました。順に「大黒天、福禄寿、寿老人」3人の神さまに手を合わせ、今年の感謝を伝えたのちに福をたまわらせていただきました。その道中ではAKAGANE RESORTさん、和久傳さんへも足を運びました。美味しいフレンチや和菓子をいただきましたこと、そして皆さまの笑顔を拝むことができましたことに心より感謝を申しあげます。
都七福神まいりの起源は室町時代、7人の神様へと手を合わせることで「福」が授けられるものと伝承されております。何も一度に7箇所を巡る必要はございません。神さまのひとりひとりが福をもっておりますゆえ、一箇所ずつ、皆さまの心のペースに合わせて足を運んでみてくださいませ。2019年12月 9日
もみじやイチョウの落葉する姿
12月初旬、暦の上では「初冬の候」と表す頃になれば、久安寺の参堂に散りもみじやイチョウの落葉する姿が目立ち始めてまいりました。
少し前のこと、参拝と滝行に東京の高尾山へ大阪自治布教団のメンバーと向かわせていただいたのですが、その頃はまだ紅葉が大変美しく広がっていたものでして、移ろいゆく時の早さというのを改めて感じたものにございました。
その日は薬王院さまへ護摩の時間に参拝をして、心身を浄めさせていただいたのでございます。護摩というのは様々な苦しみの根源となる「煩悩」を焼いて浄(きよ)めていただく行いであり、それによって心の迷いがほどけると言われるものです。煩悩というのは、「心を悩み、煩(わずら)わせる」もの。また、病気として身を悩ませる「患い」という言葉もございますね。区別して使われるものの、決して無関係ではございません。私たちの身体は心と体をひとつとして成り立っており、表裏一体ともいえます。くれぐれも体と心の両方を自愛していきたいものですね。
さて、「心を浄める」という行いは護摩のみならず、瞑想することもそのひとつにございます。久安寺では「瞑想と朝粥の会」といった月例行事をもうけておりますので、ぜひお気軽にご参加くださいますと幸いです。今月1日に開きました瞑想の会にご参加くださった皆さま、歴史研究をされている団体さま、池田市観光課ツアーの方々、久安寺へ足を運んでくさいましたことに、この場を借りて心より感謝を申し上げます。2019年11月25日
まだまだ秋の世界が広がっております
11月も後わずかとなり、この時期を表す言葉は「霜秋の侯(そうしゅうのこう)」というものにございます。秋から冬へと季節が変わりゆく今日この頃を指すのですが、久安寺のイチョウは昨年より10日ほどゆっくりと黄葉(こうよう)を迎えたこともあり、他の木々たちの紅葉も合わせ、まだまだ秋の世界が広がっております。
イチョウというのは中国から日本へ仏教とともに渡ってきたといわれておりますが、私たち人類が数百万年の歴史をもつのに対して、数億年も前から地球上に在るといいます。イチョウの歴史を表す「長寿」のほか、亡くなった者たちを見守り、御霊をしずめる「鎮魂」といった花言葉もございます。すでに多くの皆さまに愛でていただいておりますが、「仏の木・神木」ともいわれるイチョウとともに、今しばらく紅葉を楽しんでいただけますと幸いです。
さて、久安寺の近況としましては、11月21日~22日にかけて和歌山、高槻、池田市から4団体さまが参拝および体験へとお出でくださいました。23日の「もみじ茶会」、文化財の拝覧、茶席、法話の場でも多くの出会いがございました。また24日には七五三の御祈願へ2家族さま。26日には池田くれはロータリークラブ様が参拝に足を運んでくださいました。この場をお借りして、皆々さまに心より感謝を申し上げます。2019年11月18日
もみじまつり
ちらりほらりと、久安寺から見える景色に紅葉が始まりだした「深秋の候」。11月も中盤となりましたね。近況としては、15日には「文化財の公開日」がございました。また、17日の「もみじまつり」でも、お披露目をさせていただき、多くの方が拝覧なさってくださいました。重ねて心より感謝を申し上げます。
もみじまつりでは、「大般若経転読(だいはんにゃてんどく)法要」・「柴燈大護摩供(さいとうだいごまく)」・「開運もちまき」のほか、「太極拳・南京玉簾・和ごま・ベリーダンス」といった、さまざまな催しがございました。
さて、そのひとつ「大般若経転読」とは、釈迦が悟りを記した600巻ある中身を中略しながらではありますが、全てを読みきる行いにございます。この悟りを口に出す、耳に入れる、次の項へと開くたびに生じる「風」を浴びることでも釈迦からの救いの手が差し伸ばされ、心を救っていただけると伝わっているもの。
また、「柴燈大護摩供」とは野外にて行われるもので、護摩木にお願い事を記し、不動明王さまにお願いをする供養です。
毎年行っているものですので、今年参加ができなかった方や初めて知ってくださった方は、翌年の機会に、ぜひご参加していただけましたら幸いです。2019年11月11日
立冬の候
11月の上旬、暦の上では「立冬の候」と表す今日この頃。つい先日には、丸く赤いセンリョウの実をひと目見ようとアオサギやカタツムリが久安寺にお出でくださっておりました。以前、アオサギが幸運をもたらす存在というのをお話しさせていただきましたが、カタツムリというのも「良い兆し」をもった幸運の生き物として例えられるものにございます。
カタツムリの動きかたといえば、横に反れて歩くわけでもなければ、後退もしない。決してスピードが速くはないものの、ゆったりとした足並みであろうと前にしか進まないことから「日進月歩:進歩がとどまることなく」のような、縁起の良い存在と古くから考えられているのです。もし、参拝や体験の場にお出でくださった際にお見掛けしたものなら、幸運と遭遇したと思ってみてくださいませ。
また、日々を行き急いでしまっているときにカタツムリの姿が目に入ったときには、彼らが「マイペースさ:急がば回れ」を身をもって諭していると思い、少しだけでも速度を落としてみるのもいかがでしょうか。
さて、この1週間内も体験行事が幾つかございました。11月6日の「尼僧と語らい」、8日の「写経の会」、10日の「写仏の会」へと、ご参加をしていただきました皆々さま、本当にありがとうございました。2019年11月 4日
11月初旬の久安寺
11月初旬の久安寺、イチョウの紅葉はもう少し先に感じながらも、センリョウの果実が赤く色づいてきた頃にございました。花自体は6月~8月の夏に咲き、果実は来年の2月頃まで楽しめるものにございます。そんなセンリョウの名の由来は、丸い実が沢山つく姿を漢字で表し「千両」となり、「利益・富・財産・裕福・可憐・恵まれた才能」といった、ありがたいご利益をもつ花として伝わっております。
さて、その千両という字を含む四字熟語のなかに、「一声千両」というものがございます。「その一声によって、がらりと空気が良いほうに変わる。それは千両にも値する一声だ」といった解釈ができるものですが、それは何も、大きな発言力のある選ばれた人のみに使われるものではございません。
誰しもの言葉に、人を救う力がある。また同時に、反対の力を持ち合わせてもおります。ご利益は授かるだけでなく、自らの行いでも引き寄せることができたり遠ざかったりするもの。それゆえ、道を明るく照らす言葉を日頃から放っていきたいものですね。
久安寺では11月も幾つかの行事がございますが、この場をお借りして3日・文化の日に行いました「真言禅と朝粥の会」および「文化財の特別公開」のへと足を運んでくださいました方々、そして参拝にお出でくださった皆々さまに心より感謝を申し上げます。2019年10月29日
久安寺の向かいに建つ伏尾神明社へお詣りしました
10月もあとわずか。暦の上では「霜降(そうこう)の候」ともいいます。
秋というのは昼夜の寒暖差が植物たちに露をもたらし、より寒さが強まれば霜が降りてくる。季節の移ろいとともに、こういった言葉も存在しているものにございます。
さて、10月23日のこと、久安寺の向かいに建つ伏尾神明社へお詣りしました。
また、つい先日のことですが、久安寺のとある木の上にアオサギがとまっていました。
日本では青と表しますが、他の国々では灰色と表すことも多いようですね。青い鳥というのは幸運を呼ぶものであり、アオサギというのも同じく吉兆をもたらす鳥だと伝わっております。せっかく久安寺へと舞い降りたエネルギー、多くの皆さまへ届くようにと祈念しております。
11月も行事が多くございますので、ぜひパワーを受け取りにお立ち寄りくださいませ。
3日(祝)「8時〜9時:真言禅と朝粥の会/10時〜14時:文化財公開」
8日(金)「14時〜15時:写経の会」、10日(日)「10時〜12時:写仏の会」
15日(金)「14時〜15時:文化財公開」、17日(日)「終日:もみじまつり」
23日(祝)「もみじ茶会※要予約」
多くの皆さまとお会いできることを、心より楽しみにお待ちしております。2019年10月22日
「七五三詣り」の祈願
夜長の候、実りの秋を感じつつも、昼夜の温度差がよりいっそう肌にしみる今日この頃ごろ。少し前に本山へと2泊3日で行っておりましたときにも、11月がすぐそこまで来ている、気配のようなものを感じてしまいましたね。
皆さまも、日ごとに強まる秋の冷気に、お風邪などを召されませんようご自愛くださいませ。
さて、前回も少し触れたのですが、久安寺では「七五三詣り」の祈願をさせていただいております。大安の日「10月25日・29日/11月4日・16日・22日」にも、まだ空きがございますので、ご都合の宜しい日がありましたら、お問い合わせください。お子さまの健やかな成長を本尊・千手観音さまへと御祈りいたします。
また、11月3日・文化の日は、阿弥陀堂にて国指定重要文化財・阿弥陀如来、市指定重要文化財・薬師如来、涅槃図、縁起などをお披露目する文化財公開日にございます。「10時~14時」入堂料は200円。ぜひ、拝覧くださいませ。
そして、先日猛威をふるった台風19号。
甚大な被害をうけた皆々さまの疲労困憊のほど、お察しいたします。
久安寺の参堂や本坊には今、「シュウメイギク」が咲いているのですが、この花には愛情に関する言葉だけでなく、「忍耐」というものもございます。
すでに充分すぎるほど、耐え忍んで頑張られていることでしょう。
しかし、忍耐の対岸には必ず希望がございます。
シュウメイギクの咲く姿が、少しばかりでも皆さまを導く光となりますよう、御祈り申し上げます。2019年10月15日
『コープステーション11月号』紅葉情報を掲載
錦秋の候、本来ならば紅葉のささやかな訪れがはじまり、心を癒されるひとときを誰もが平等に過ごせるときにございます。しかし、台風19号の猛威に心を乱されずにはいられません。
避難を余儀なくされている方々の不安心。残された爪あとに対する多くの悔しさも思い浮かび、人知を超えた自然のなすことではあれ、平静でなどいられません。
まだまだ状況が定まらないなかではありますが、甚大な被害に合われた皆々さまに、心からお見舞いを申し上げます。そして、日本中に穏やかな日々が戻ることを願っております。
このようなときではありますが、久安寺の近況情報を伝えさせていただければと思います。
10日8日の写経の会、9日の尼僧と語らい、10日の写仏の会へと足をお運びいただきました皆さま、ありがとうございました。そして、『コープステーション11月号』へと紅葉情報を掲載していただきました生活協同組合コープこうべさんにも感謝を申し上げます。毎年の見頃は、11月の半ばからとなっております。
今年も、多くの皆さまのお心を穏やかにする秋景色をお届けすることができたのなら、幸いです。
また、今時期は千手観音さまの前にて七五三詣りの祈願もさせていただいております。千本の手と、手のひらにある目で、ひとりでも多くの人々を救いへと導いてくださる観音菩薩さまゆえ、お子さまの健やかな成長だけでなく、ご両親の身の災いをも救ってくださることでしょう。大安の日に空きがあるかなどは、問い合わせをいただければと思います。2019年10月 8日
30周年を記念とした「金紙薬宝印」の配布開始
秋気が心地よく日中は過ごしやすさがあるものの、朝晩は肌寒さを覚えるようにもなりましたね。皆さま、お風邪などを召されてはおりませんでしょうか。
今週末は、またもや空模様が乱れ雨風が強まるとの予報です。心身の疲労、そして大きな影響を残すことのないようにと、切に願っております。
さて、直近の久安寺では「尼僧と語らい・瞑想と朝粥の会」を開かせていただきました。ご参加いただいた皆さまに深く感謝を申し上げます。10月もまだ序盤。今後も体験の機会がございます。写経や写仏は経文や仏さまのおすがたを筆ペンでなぞるものであり気難しいものではございませんので、気軽にご参加いただければと思っております。
また1日から、西国49薬師霊場の開創、30周年を記念とした「金紙薬宝印(きんしやくほういん)」の配布をさせていただいておりました。「薬宝癒しの綴り」とともに500円でご用意をしております。期間は2021年の12月31日まで。御朱印の方は普段とは異なる特別なものを押印させていただいておりましたので、ぜひお立ち寄りください。
御朱印というのは参拝の証だけでなく、仏さまのエネルギーが分け与えられた御守りでもあります。
元気がでないとき、少し勇気が必要なときに押印のあるページを開くことで、どこにいても仏さまと通じる道が開かれます。心を通わせることで、エネルギーを与えてくださるでしょう。
いつでも仏様が側にいる。あなたは1人きりではない。といった心強い証ですから、大切になさってくださいませ。2019年10月 2日
秋の久安寺
「秋雨の候」という言葉がありますが、今時期は雨がひとつ過ぎれば秋が強まるともいいます。季節の移ろいに合わせ、境内に見える景色も変わってまいりますゆえ、秋の久安寺もお楽しみいただけますと幸いです。
今月の初旬、2日(水)には地蔵堂にて「尼僧と語らい(13時~15時)」。6日(日)には御影堂にて「瞑想と朝粥の会(8時~9時)」を開かせていただきます。
また、8日(火)の「写経の会(14時~15時)」、10日(木)の「写仏の会(10時~12時)」は薬師堂にて行いますので、初めての方も心よりお待ち申し上げます。
さて、9月の下旬からヒガンバナが咲くころとなり、今年も久安寺にはヒガンバナが凛と花開いております。お墓などの側に咲くことが多く、少し怖い花のように感じられてもしまうこともありますが、土を荒らす生き物を避けるため、お墓を守るため、という役目を担っております。
花言葉は「一途に思う/会える日を楽しみに待つ」。漢字にすれば、仏さまが暮らす「彼岸」に咲く「花」となる。さらに、曼珠沙華(仏の花)という名も持ち、目にする人々の「抱えている苦しみを払う力がある」と、昔から伝わっております。参拝に足を運んでくださったときには、ぜひパワーを受けとってからお帰りくださいませ。2019年9月24日
中秋の名月も過ぎ「仲秋の候」
中秋の名月も過ぎ、だんだんと月の形が細くなっている今日この頃。暦の上では「仲秋の候」にあてはまるときにございます。
ひとつ前の台風被害が落ち着かないでいるところへ、また新たな雨風が重なり、皆さまのご心労のほどお察し申し上げます。
頑張らなければいけない。負けてはいけない。そんな風に、ついつい気が張ってしまうものにございますが、張り詰めた糸というのは急にプツンと切れてしまうことがあります。ぜひ、「心の筋肉をほぐす」ということを日頃から意識してあげてください。10秒でも30秒でも構いません。少しだけ目を閉じ、ゆっくりと呼吸を繰り返す。一瞬であっても「瞑想」という心を静める行いをすることで、心の疲労は和らぐものと思っております。
さて久安寺では21日に「御影供」、23日には「彼岸法要」を行わせていただきました。ご参加くださいました皆さまに感謝を申し上げます。
お彼岸というのは年に2度ありますが、現世(此岸:しがん)と彼岸(仏さまがいる場所)の距離が最も狭まるときといわれております。仕事が忙しくお盆に手を合わせることがかなわなくとも、お彼岸も思いが通じるときにございますから、お心を添えていただければと思います。人への感謝や弔い「善行」は、ふとしたときに自分自身にとっての救いの道が開けるものでもございますゆえ。2019年9月16日
樹齢400年を越えるカヤの木の実
秋晴れの候とは表すものの、所変われば天災の影響を大きく受けられている方々がおられますことに心は痛み、1日も早い復興を願うばかりです。
台風15号の被害にあわれました皆々さまには、心よりお見舞い申し上げます。
直近の久安寺では、「写仏・写経・文化財の公開日」、3つの行事がございましたね。足をお運びくださいました皆さま、ありがとうございました。今後も定期的に開く予定です。準備していただくものは何もございませんので、初めての方もお気軽にご参加いただけますと幸いです。
また、今時期はカヤの木から実が落ちるときにございます。関白・豊臣秀吉公がご健在のころ、三光神を祀り、月見茶会を催したときの記念に手植えをしてくださったものにございます。
樹齢400年を越えても変わらずに、実をならしてくださるカヤの木には、壮大なパワーが宿っているようにも感じてしまいますね。
その実を好んで来訪されるヤマガラの姿というのも可愛く、心をほっこりとさせてくれますので、行事や参拝の合間には、ぜひ足を止めてみてくださいませ。
何より、平和を守る日の神と月の神、困り果てている者に知恵を与えてくださるという宇宙の神が、皆さまにパワーを授けてくれるものと思いますゆえ。2019年9月10日
夏の余韻を強く感じる「白露の候」
まだまだ残暑が厳しい「白露の候」。夏の余韻を強く感じる、今日この頃にございます。
季節の変わり目は夏の疲れが出るときにございますが、9月というのは8月に続いて2番目に台風が多い月ともいわれております。心身のバランスが乱れやすくもなりますゆえ、皆さまどうかご自愛くださいませ。
さて、先日の9月3日には「萬福寺・東寺・六波羅蜜寺・えびす神社」への巡拝を引率させていただきました。
「妙円寺・赤山禅院・行願寺」の3箇所も合わせ、「都七福神」として室町時代から信仰されております。
萬福寺の布袋尊は「笑う角には福来る」という由来。東寺の毘沙門天は、商売や財力、そして勝負ごとへのご利益があるとして信仰されております。
六波羅蜜寺の弁財天は、七福神のなかで唯一の女神であり、縁結びや芸術力を上達させてくれる神様です。えびす神社の恵比寿神は、五穀豊穣をもたらし、庶民を救ってくれるものとして信仰されております。
また、恵比寿神の父といわれる妙円寺の大黒天にも五穀豊穣の力があり、赤山禅院の福禄寿と行願寺の寿老人には長寿や延命の福がございます。
都七福神をめぐる行いは、福を授かりに足を運ぶことではございますが、それだけではなく、人とのめぐり合いや共存といった「ご縁」を頂いているものとも思っております。
今回、巡拝をご一緒してくださいました皆々さま、本当にありがとうございました。
そして、今後も久安寺へ参拝にお出でくださる方々との交流の場を、心より楽しみにしております。2019年9月 2日
「残暑の候」と「初秋の候」
9月に入り、今まで夏の存在感をしめしていた蝉の声よりも、少しずつ秋を知らせる虫たちの声へと変わってきたように感じております。しかし、「残暑の候」と「初秋の候」の両方が当てはまるときでもありますから、涼しさを感じるのはもう少し先となりましょうか。
先月はご先祖さまや地蔵さまを供養する「お盆」があり、体験の場はお休みさせていただいておりましたが、今月の8日(日)には「写経の会(14時~15時)」。10日(火)には「写仏の会(10時~12時)」を薬師堂にて開きます。
また、15日(日)は阿弥陀堂にて「文化財公開(14時~15時)」。21日(土)には御影道にて「御影供:みえく(14時~15時)」を行いますので、ぜひ久安寺へと足をお運びくださいませ。
さて、1日には一足お先に「瞑想と朝粥の会」を開かせていただきましたね。朝からご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
大なり小なり「喧騒」に包まれてしまうのが人生。なかなか心を、まっさらにすることは難しい。
瞑想は、そういった日常の「しばり」から心身ともに開放をする場でもあります。まぶたを閉じ、精神を研ぎ澄ませることで、自然と仏の悟りが見えたり、慌しかった心が静められたり。自分自身と向き合う行いにございます。
しかしながら忙しい日々のあまり、こういった場に参加することが難しい場合もあるでしょう。そんなときには、一瞬だけでもまぶたを閉じ、体の奥から深呼吸をしてみるのもひとつ。たった1秒の瞑想でも、少しは心を和らげてくれるものと思っておりますゆえ。2019年8月20日
8月23日は「地蔵盆」
8月も下旬にさしかかりましたね。久安寺では、23日に「地蔵盆」がございますが、同じ日本のなかであっても、全ての地で行われるものではないようです。多くの皆さまにとっては、盆が過ぎ、ひと息をついているところにありましょうか。
また、夏の台風というのは、ひとつ過ぎるたびに秋に近付いていくものと耳にしたことがございます。暑さのなか、少し前まで大きく花を開かせていたハス。それが散りゆく姿というのも「夏の終わり」を告げているかのように感じるものです。百数十輪が咲き、多くが桃色の花にございましたが、3輪ほど白いハスも混ざっておりました。お見かけいただけましたでしょうか?
そして今は、真っ赤なサルスベリが久安寺に彩りを添えてくださっております。「すべる」という意味合いに思えることから、ときには縁起が宜しくないともいわれますが、「心の持ちよう」によって、縁起が良いものとして捉えられる花でもあります。
「すべる:すべり落ちる。ものごとに失敗する」
「すべる:すべりが良くなる。順調にすべりだし、何ごともスルスルとうまくいく」
そんな2つの考えかた。花のもつ意味は、所詮は人間がつけたものにございます。せっかくならば、ポジティブな心で見ると、花も喜び、人生も前向きに開けるものではないでしょうか。
8月23日の「地蔵盆」は、20時から地蔵堂にて行われます。皆さま、お気をつけていらしてくださいませ。そして、大変暑いなかで行われました18日の「施餓鬼会」。手伝いや供養、参列してくださった方々、本当にありがとうございました。2019年8月15日
ご先祖様を迎え供養をする「盆」
暦の上では「立秋」と表す8月半ばにございます。しかしながら暑さは一段落するどころか、ますます高まっているように感じるばかり。くわえて先月に続いての台風が、ご先祖様を迎え供養をする「盆」と重なって到来してくれたものですから、皆さまのご心労のほどお察し申し上げます。
久安寺では少し前の8月4日に仏塔と三十三所堂、7日には七日盆として墓前にて、「盆回向(ぼんえこう)」をさせていただきました。
回向というのは私どもがお経を唱えることで、ご先祖さまだけでなく、心を通わせ供養をしてくださる皆さまにも、「浄土の道」が開かれるというものにございます。
一般的には「徳をあたえることで浄土が開く」といい、私どもが苦労しながらも修行で身につけた悟りの言葉を、自分のためにでなく他者のために向ける行いが、「善いもの(徳)」と考えられておるようです。
世の中も同じといえましょうか。自分ひとりのことばかりでなく、他者の心に寄り添い、少しでも「慈悲」を向けることができたのなら、悩むことや苦しむことのない幸せが「万人」に訪れるように感じるものにございます。
回向は盆だけでなくお彼岸にも承っております。仏塔での供養を承っていない方々からもお申込もいただいておりましたので、お気軽にご相談ください。
そして、只今の久安寺では真っ赤な「サルスベリ(百日紅)」が楽しめる時期にございます。虚空園・西墓地付近に咲いておりますので、ぜひ会いにいらしてくださいませ。2019年8月 5日
猛暑、くれぐれもお体をご自愛くださいませ
8月に入り、空に見える入道雲の姿、そしてミンミンという蝉の鳴き声も増し、夏の本番を迎えたことを感じるばかりにございます。字で表せば今時期は「炎暑の候」とも表します。30度を当たり前に超える日々が続いておりますが、久安寺の朱雀池には「桃色のハス」と「白色のスイレン」が逞しく咲いてくださっております。
池に咲く姿が似ている2種でありますが、水面から空に向かって高く伸びておりますのがハス。水面に直に浮かぶ形となっているのがスイレン。
花が散る姿にも違いがあり、ハスは4日程度経つと大きな花びらが葉の上に落ち、スイレンは数ヶ月生きたのち、沈んでいくという眠りかたにございます。
どちらも暑さには強いといわれておりますが、あまりの高温となれば、バテてしまうこともあるようです。
そして蝉というのも、一見は夏にこそ適しているように思えますが、実は猛暑の下では本来あるべき寿命よりも早くに旅立ってしまう、という生き物にございます。皆さまもこの猛暑、くれぐれもお体をご自愛くださいませ。
今月は写経や写仏、文化財の公開はお休みとさせていただいておりますが、
下旬の18日には「施餓鬼(せがき)会:前世の悪行のゆえ、地獄にて食べものや飲み物に飢え苦しむ魂を供養し、現世を生きる者たちが安らかに暮らせることを願う」
23日には「地蔵盆:縁日」を開きますので、ぜひ足をお運びいただけましたら幸いです。2019年7月24日
朱雀池に咲く「ハス」
暦の上では大暑の候。いよいよ梅雨明け間近という声も、ちらほらと聞こえ始めておりますね。それと同時に暑さが一気に高まるとも言われております。朱雀池に咲く「ハス」が、ますますお目覚めになり花開いてくれてもおりますが、久安寺へと参拝にお出でくださる際には、熱中症対策を心にとどめていただけますと幸いです。
さて、本寺の境内、北側に咲いておりますハスの花。
一面に咲いていることで、長く生きているものと思われますが、ひとつひとつの寿命は、4日程度と短いものでございます。
仏の花ともいわれ、弘法大師さまからは「蓮(はちす)を観じて自浄(じじょう)を知り 菓(このみ)を見て心徳を覚る」というお言葉がございます。
「ハスは泥の中にこそ美しく咲くもの。人間も同じ。何かに心が惑わされ、くすみかかろうとも、また心改めれば、清らかに咲くことができる」という解釈をさせていただいておりました。
1日~2日目は朝に咲いた花が夕方になれば、蕾に戻る。3日目は完全には閉じきらず、4日目になると開いたまま。そして、散っていく花びら。
蕾の姿は「未開敷蓮華/みぶれんげ」。少し蕾が開きかけている姿は「初割蓮華/しょかつれんげ」。満開の姿は「開敷蓮華/かいふれんげ」といいます。
短い命をもって、懸命に咲いては、私たちへと悟りを伝えるハスの花。ぜひ、ご覧になってみてください。2019年7月16日
「具足池のアジサイ」今年の入れ替え終了
海の日も過ぎ、今時期は「盛夏」という言葉にも当たるのですが、まだまだ梅雨の匂いを強く感じる日々にございましょうか。
そんななかでも、植物たちは夏の目覚めを迎え、日ごとに「ハス」の姿がイキイキとし始めております。
しかし、始まりあれば終わりもあるのが生命。
皆さまから愛されておりました「具足池のアジサイ」、今年の入れ替えは終了を迎えさせていただきました。多くの皆さまが久安寺へと足を運んでくださいましたことに、心から感謝をしております。
そして先日は、阿弥陀堂にて文化財の開放をさせていただいた他、薬師堂にて「写経・写仏」の会を開かせてもいただきました。
仏の教えが記された「経典」を写し書く写経。仏の姿を写し描く写仏。
学業、職業、友人、恋愛、家族、どんな人にも中身は違えど「悩み・迷い」というものがございましょう。どうしても暗闇に覆われてしまい、何をしていてもそのことを考えてしまう。気持ちを晴れやかにしようと思っても、どこか虚しい心地となってしまう。そんなこともございましょう。
しかし、悩むことというのは時には大切ですが、沼の奥まで落ちていく程に苦しむ必要はございません。あまりに心を何かに支配されてしまうときは、「仏の言葉・仏の姿」をなぞることで気持ちを切り離してみてくださいませ。
今回、ご参加くださった皆さまに写していただきました「勢至菩薩さま」には、苦しむ心に光を射す力というのがございます。
無心で写すことで、心は仏と向き合う。すると、心の叫びが仏に届くものといわれておりますから。2019年7月 8日
梅雨の最中
小暑の候、まだ梅雨の最中ではありますが、夏の密度がだんだんと濃くなってきているのではないでしょうか。先日は空に「天の川」が流れる七夕を迎えたばかり。生きる場所によっては、あいにくの空模様となり、星を見つけられないこともあったでしょう。しかし、見えないからといって残念に思うことではございません。
雲に遮られてしまい私たちの目には届かずとも、その向こうでは変わらず星が輝いているのです。
見えないから不幸せなのではなく、天の川を想像できるような、「心の豊かさ」をもつことも「幸せ」へと繋がるものと、思っております。
さて、今時期の久安寺。ナツツバキ(沙羅)、アガパンサスが見頃です。
アジサイは花盛りを終え、ハスへと主役の座をバトンタッチし始めております。
ハスの花には、朝に咲き夕方に向かって眠り出すという性質があるのですが、その性質からは「人間の生き方」を連想させられやしませんか?
さらに、この花がもつ言葉には「人生に迷う心を、どうかお救いください」という願いを、仏の象徴花へと重ねた「救済」というものもあるのです。
そしてハスが根付く場所、池には「生:いきる場所」という意味がございます。
ツボミが増えゆく本寺の朱雀池にも、生息数が減っているといわれております「モリアオガエル」の尊い命が育まれておりました。
人生を重ねるも良し。仏に悟りをゆだねるも良し。
いつでもお待ちしておりますゆえ、
心を晴らしたくなったときには、ぜひ休息がてら生命を感じにいらしてくださいませ。2019年6月30日
自然が生んだハート型アジサイ
先月からすでに梅雨入りをしていたところもあれば、つい最近やっと雨を感じる時期を迎えたところありましょうか。久安寺もまた、平年よりもとても遅い梅雨入りをしたという地域に含まれておりました。
しかし、長らく天候に恵まれたことにより、日差しが注がれたアジサイの姿というのを、多くの方々にお届けすることができたのであれば幸いです。
具足池に浮かぶ姿だけでなく、「アナベル」や「墨田の花火」という品種をはじめ、5,000株ものアジサイが楼門、参堂など、境内のあちらこちらにて様々な顔を見せてくれております。なかには、ハート型へと自然が生んだものもあり、ご参拝される皆さまに喜んでいただけているようでした。
引き続き、沙羅(夏椿)も見頃であります。蓮は、次の出番に供えてツボミを見せ始めているという段階ですね。
これからしばらくは傘の出番も増えるでしょうが、雨粒とアジサイが触れ合う姿というのも、美しいものでございます。私たちにとっては気を重たくさせる雨ともなりますが、草木や花々にとっては大切な「エネルギー源」となります。地が潤されることによって、植物たちは土から水分を吸い上げることができ、葉を広げたり、花を大きく咲かせたりとできるのです。
さらに仏の道では「法雨(ほうう)」ともいいます。植物だけでなく、生命ある全ての者に潤いを与え、心を救うといわれているのです。
雨は心を洗ってくれるもの。心悩ませる苦しみから救い出してくれるもの。そのような恵みの気持ちで仏が手を差し伸べていることと思うと、また見え方も変わってくるのではないでしょうか。2019年6月24日
いよいよ夏本番
季節は夏至を過ぎ、いよいよ夏本番へと向かっていくものとされていますが、まだ梅雨の最中でもあります。空が照った日と湿った日が入り交ざることによって、気のバランスが乱れるときでもございますが、団体さまや多くの方が久安寺へと足をお運びくださっていただけていることに、心より感謝をしております。
咲き誇るアジサイ、
水辺で安らぐアジサイ、
どちらも色濃く、見頃を迎えておりました。目で見る風景だけでなく、レンズ越しの風景を楽しまれている方もお見かけいたします。皆さまの声や表情から、喜びが垣間見えますことに、何よりも嬉しく思っておりました。
最近では、柴や、黒柴、そしてフクロウといった参拝客さまも具足池へとお立ち寄りくださり、心和やかなひとときを共有させてもいただきましたね。
今は舎利殿・涅槃堂近くに咲く「沙羅(夏椿)」、薬師堂前の広場にて咲く「菩提樹」の時期でもございますので、そちらも直覧いただければと思っております。
沙羅は、お釈迦様に縁あると伝わる「沙羅双樹」の類似植物ともいわれます。しかし、熱帯を好む沙羅双樹は、日本の気候では健やかに育つことは難しいのです。
それを知ると、沙羅の姿からは、この国のように亜寒帯・温暖湿潤などが混ざり合った気候の下に生きる者たちも見守れるようにと、沙羅双樹の姿を写してくださったようにも思え、いつもお側に身を置いて下さっているように感じるものにございます。2019年6月17日
青葉まつり
6月半ばの久安寺では、つい先日、弘法大師空海・お大師さまの誕生を祝う「青葉まつり」を開かせていただきました。宝物殿の開放日でもあり、多くの方にご参拝いだけましたことを感謝しております。
京都府から足をお運びくださいました高野山真言宗・楞厳寺密教婦人会の御一行さま、大阪府・阿倍野区から来てくださいました御一行さまにも、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
さて、今時期は入梅にあたる季節でございますが、心まで空模様の影響に及ばされてしまってはおりませんでしょうか。
もし、そのようなときには、花々に癒しを求めるのもひとつにございます。今年も具足池・手水舎に「アジサイの花浮かべ」を開始してもおりました。サラ・スイレン・タイサンボクの花も、皆さまのお心を晴れ空へと繋ぐ橋渡しとなれるようにと咲き揃っておりました。ぜひ、活力をいただいきに来ていただければ本望にございます。
そのなかのアジサイ、語源のひとつには、「藍色の小さな花が密集して咲く」というものがございます。
真ん中部分が「真花」であり、外側部分は「装飾花(ガク)」であることを知っておりましょうか?
いくつもの小さな花たちが手を繋ぐかのような姿によって生まれる美しい姿からは、この花が持つ「友情・団結」という言葉を、身をもって私たちに伝えているかのようにも思えるのです。
人というのもまた、人と寄り添うことや助け合うことで、幸せが咲き広がっていくものにございます。
花浮かべをご覧いただく際には、その心を忘れずに、多くの皆さまと共有していただくことをお願い申し上げます。2019年6月10日
紫陽花の開花
青葉の候となり、カシワバアジサイを皮切りに、今年も紫陽花の開花が始まっております。
紫陽花は、牡丹と並んで久安寺を代表する花でありますが、見事に咲いてみせようと、毎日少しずつ成長をしておりました。満開まで、今しばらくお待ちくださいませ。
その他、江戸系・花菖蒲、ブラシバナ、ハコネウツギ、ユキノシタを楽しめる時期でもあり、隣県の三重県・普門寺から参られました御一行さまを、お出迎えしておりました。
さて、今月の久安寺では「瞑想と朝粥の会」など、体験の場を多く設けております。
府内の高石市・念通寺から参られました団体さまは「写経の会」へと、ご参加くださいました。
写経という行いは、仏の言葉が込められている経典を書き写していくものでございます。僧侶の修行のひとつと認識されておりますが、皆さまの心を晴れやかにするための「道しるべ」や、支えともなるものと思っております。筆をとり、仏の教えと真っ直ぐに向き合うことで、奥底に眠る悩ましい心へと寄り添ってくださることもあれば、ときには心の荒波をも鎮めてくださります。
人が人と共存し生きていく世の中では、精神が乱れてしまうことは誰もがありましょう。そのときは、決して1人きりで抱えてしまわずに、久安寺へとお立ち寄りくださいませ。
写経だけでなく、仏の下に長く住んでいる花々もまた、皆さまにパワーをお送りしたいとお待ちしておりますゆえ。2019年5月 1日
2019ゴールデンウイーク
おはようございます久安寺です。
この文章を書いている現在は、ゴールデンウイーク。
今年は改元を迎えるおめでたい時期でもあり、心新たに日々精進をしております。
花の名所として皆さんに親しまれている久安寺、この時期は、いろいろな花がお迎えの準備をしています。
その代表的な花が牡丹。久安寺の牡丹も、今まさに見頃を迎えています。
ところで、牡丹という花には「牡」という言葉が入っています。
花というと女性的なイメージがありますよね。
なぜこういう名称なのか気になり調べたところ、面白いことに気づきました。
牡丹の花言葉の1つが「王者の風格」。どうやら牡丹はずっと男性的な花として扱われてきたようなのです。
牡丹の持つ迫力はとても男性的、そして毅然とした女性の美しさも浮かんできます。
白い牡丹には凛然とした品があり、新しい元号を迎えるために咲いているかのよう。そして深い紫の花は、仏教の長い歴史を寿いでいるようにも見えます。
令和という時代を迎え、今年もまた素晴らしい花たちを見ることができることに感謝をしながら、1人でも多くの皆様の笑顔に出逢えるこの休日を、心より楽しみにしております。