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2023年9月 1日9月の予定![]() 9月になりました。残暑きびしく。 |
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2023年8月24日
地蔵盆の縁日
8月も半ばを過ぎた頃、久安寺・参道には真っ白な鉄砲百合がきれいに咲いてくれていました。桃色の蓮も美しかったですが、この白さにも目を奪われてしまいます。花言葉は「純潔」としても知られていますが、ほかに「威厳」というものもあります。私は、後者のほうがお盆の月ということもあってしっくりくるというのか、その百合の姿から威光や厳かさが放たれている気がして、ご先祖さまを迎える神聖な花のように見えてしまうのです。
施餓鬼会や地蔵盆の頃がとても見頃だったでしょうか。施餓鬼とは、亡くなった後、飢えや渇きといった餓鬼の道をさまよってしまう魂、無縁仏となってしまった魂に対し供養を行う法要となります。そして地蔵盆とは、自分たちの住む土地、そこに住む子供たちをいつも守護してくれるお地蔵さまに対し手を合わせ、お供えを行うものになります。
後者、地蔵盆の縁日は24日に行い、20時から地蔵堂にて御法楽を行いました。その翌日には、町内6ヶ所を巡回し、各お地蔵さまの前にて御法楽を。作法は「おんかかかびさんまえいそわか」です。そのセッティングをお手伝いいただきました檀信徒総代さんや町内の皆さまに、この場を借りて御礼を申し上げます。2023年8月19日
施餓鬼会
8月半ば17日の日、2週間に亘る檀家様のお家・お仏壇のお盆のおまいり、今夏の棚経を無事に終了いたしました。また、その翌日は久安寺にて施餓鬼会があり、14時より薬師堂にて厳修を。皆さまと一緒に修められましたことに感謝、感謝です。
最近は、毎年何年ぶりの猛暑、何十年ぶりの酷暑なんて言われ方を夏になると耳にしてばかりですが、確か世界のニュースだったか何かによると「今年は地球上で12万年ぶりの暑さ」だとも言われていました。今夏はラニーニャ現象の影響で猛暑になっているらしく、帰ってこられたご先祖さまも、夏の暑さ「熱射病、熱中症、日射病」などと言い方は様々ですが、皆さまの体を心配されているのではないかと思います。
また、「熱中症対策には水分を」とよく言いますが、水だけでなく適度な塩分も必要なのだと。なかなか暑くて食欲が出ないかもしれませんが、朝ごはんにお味噌汁を食べるのもその対策の一つだと聞きます。8月を過ぎても「秋らしさ」を感じるのはまだまだ先の気がしますので、どうか皆さま、ご自分の健康を第一に考えお過ごしください。そして、もし余裕があるときには、少しだけでも周りの人も気にかけてあげられたらと。そんな優しい世界があちらこちらに広がったらよいなと、常々思っております。
暑い中にもかかわらず、皆さま、夏の久安寺に足を運んでいただき本当にありがとうございました。2023年8月14日
盂蘭盆会
8月はお盆の時期であり、真言禅の会をはじめとした定例体験はお休みでしたが、初旬、蓮の花が大きく開き、中の蓮華座がしっかり見える中、久安寺・仏塔にてお盆の法要「盂蘭盆会」がございました。蓮華座と言えば、お釈迦様が腰をおろしている台座であり、よくお釈迦様のそばには蓮の葉っぱが一緒に描かれることも多い。そして、極楽浄土には蓮が咲き広がっているのだと。昔から蓮は「おしゃかさまの花」と言われますから、その蓮こそがお釈迦さまのようであり、お盆を一緒に迎え過ごしてくれると思うと、ありがたや、ありがたやと感じるばかり。
さて、お盆と言えば、皆さまのご先祖さまが天上より戻ってこられるときで、盆の入りから盆の明けまでをこちらで過ごされます。また、この期間に合わせて、胡瓜、茄子と割り箸を使ってお馬やお牛を作り、盆の入りには胡瓜の精霊馬を使ってもらい、盆の明けには茄子の精霊牛を使ってもらうためにとご先祖様に用意をされるでしょうか。何でも、胡瓜のほうがスピーディーで茄子のほうがスローリーだと。それで行きには胡瓜を、帰りには茄子を使ってもらうのだとか。最近では、バイクや車などの形にアレンジをして作られる方もいるようで、「精霊バイク」、「精霊カー」といった現代風な行き来をされるご先祖様も?
そう考えると、空飛ぶバイク、空飛ぶクルマ、何だか私たちよりもご先祖さま方のほうが近未来を過ごされているのかもしれませんね。2023年8月 7日
久安寺の夏の花
久安寺の夏の花と言えば、蓮がその代表的な一つ。前にも少し触れたように、例年なら1番良い時期に当たるときに今年はそうではなく、「いつもよりも蓮の開花、蕾の数が少ないな」と思っていたわけです。しかし、その後8月に入るにつれ、すっかり「いつもらしさ」が戻って来た久安寺でありました。毎年、この時期になると蓮の話をしたくなるので、その数が少なければやっぱり寂しいものです。
蓮は朝に咲いてお昼前には閉じる。初割蓮華(しょかつれんげ)は、綻び始めた蓮の花のこと。開敷蓮華(かいふれんげ)は、満開の蓮の花のこと。未敷蓮華(みぶれんげ)は、蓮の蕾のことをいう。そして、開花してから3回開閉し、4回目に開いた後は閉じることなく、そのまま散りゆく。3回目の閉じも、かすかで弱い。そんな蓮を見に、少し前にはカエルさんも来られていましたが、後に塩辛蜻蛉さんも参られていたんですよ。
インド、マカオ、ベトナムの国花である蓮。泥水が濃ければ濃いほど蓮の花は大輪の花を咲かせて、真水のような綺麗な水では小さな花しか咲かないという。何だか苦労をしたほうが後に輝くのだと、その身をもって私たちに伝えてくれているような気が。
久安寺に咲く蓮が、これからもずっと皆さまに寄り添い、「一緒に歩みましょう」とそっと背中を押してくれる存在でありますことを。2023年7月24日
カエルのたそがれ
7月も下旬にさしかかった、とある夜のこと、私……見てしまったのです。
夏が来るたびにちょっとホラーじみた始まりを口にするのが恒例となり始めていますが、またまたちっとも怖い話ではなく、どちらかと言えばかわいい話なのでご心配あらず。それというのは、ある日の夜、具足池にてカエルがたそがれていたわけで。旅立ったあじさいを偲んでいるのかもしれないのですが、ライトアップをされて、とてもとても目立ってしまっていたその姿が、目が、全てが愛らしくて、何とも胸をつかまれてしまったのです。思わずカメラをズームして、パシャリと。それを後から見返すと、やっぱり可愛くて……
さて、それから数日が経ち、そろそろ蓮も20輪は咲いて一番良い時期だろうと、毎年の状況から思っていたのですが、今年は1輪咲いて蕾は6個という状況で、どうしたのだろうと心配になっていたところ、その後、開花3輪に蕾8個、開花6輪と蕾10個と、スローペースながらも徐々に数が増えてきたのでホッと胸をなでおろしました。
ロータス効果も目にしながら、何と葉の上でカエルがくつろいでいるところも目にしながら、「ん?カエル!?」と。7月後半は、何だかカエルに始まり、カエルに終わった久安寺でありました(笑い)。2023年7月17日
花言葉「賢者」
7月中旬のこと、当山にホットヨガlavaさまがヨガレッスンをされに参りました。合わせて、写経と月輪観(がちりんかん)のご体験を。月輪観とは、まん丸なお月様が描かれた掛け軸を前に行われる瞑想の一つであります。夏が過ぎるまでは、日に日に太陽の日差しが強くなり、蒸し暑い毎日が今も続いていますが、そういった中でも良い時間、リフレッシュの時間をお過ごしいただけたのなら幸いです。
さて、この前少しお話をしたオオカナダモの花もそうですが、夏なのに外で元気に咲く植物って、たくましいというか、強いなと本当に思います。ほかにも、久安寺に自然と咲く鬼百合もまた、陽気という言葉を持っている花で、それにふさわしく元気いっぱいに咲いていて。鬼百合は、種を作らず養分のかたまりのムガコで繁殖をするということで、もう一つの花言葉「賢者」に対しても、「まさに」と頷かせてくれます。
また、鬼百合は何だかほかの百合と違って、ちょっと独特な印象を受けるのは私だけでしょうか?去年も例えば「クラゲみたいでは!?」なんて、そんなようなことを口にしていた気もしますが(笑い)、今年はちょっと風鈴のような印象を受けていたり。花弁が上にくるんと巻いていて、下におしべがゆらゆらと見えて、暑い夏の中でこれが「リリーン」となったのなら、涼を感じられそうだなとちょっと思ったのでした。2023年7月10日
あじさいの終わりと蓮の始まり
7月は、「あじさいの終わりと蓮の始まり」だと、そんなふうに思ったり。今年は去年よりも10日ぐらい遅かったような気もするのですが、具足池からあじさいが旅立つと、朱雀池に待望の蓮の蕾を一つ見つけました。大きな葉が目立つ中に、一つちょこんと見えて可愛らしいのですが、私、なぜか自然と手を合わせてしまっていました。やっぱり蓮と言えば、お釈迦さまが浮かんでしまいますからね。
そして、その頃は久安寺にオオカナダモの白い花がたくさん咲いてもいました。白いというか……透明っぽい小花が可愛くも神秘的でもあります。花言葉は「旺盛」ですって。その字を辞書で引いてみると、元気、活力が満ち満ちている、つまりエネルギッシュだと。7月になると、もう随分と暑く、私たちのエネルギーは汗となって夏に全て奪われてしまいそうですから、その活気ぜひともあやかりたいものですね。
また、7月も変わらず真言禅の会、写経の会、写仏の会を開きましたが、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。8月はこれら定例の会が全てありませんが、また9月だったり、その次だったりでお会いできることを楽しみにしております。いつも言っておりますが、何度目の方も、初めての方も大歓迎でございます。予約は不要ですから、まずは一度、そして二度、三度と、ちょっと欲張ってしまいましたが(笑い)、どうぞ気軽にご体験ください。2023年7月 2日
和気あいあい
7月初旬、今年の「あじさいうかべ」が終わりを迎えました。久安寺に咲くあじさいが満開を迎えた頃、1株ずつ摘み取り、それらを具足池に浮かべていきます。6月15日から7月2日の期間には、たくさんの方々に見に来ていただきましたね。あじさいの花言葉の一つ「和気あいあい」が、具足池を囲む賑やかな皆さまの光景とよく重なっておりました。
また、最終日には、大阪大学環境サークルGECS(ゲックス)さんのハーバリウムの販売もございました。世界に一つだけのハーバリウムだったり、あじさい切り絵御朱印だったり、あじさいそのものだったり、皆さまの心に残るひとときのきっかけとなっていたら、とてもうれしいです。
そう言えば、あじさいというのは土壌によっては、青色しか咲かなかったり、赤色しか咲かなかったりもするのだとか。「うちのアジサイは、どうやっても青になるんだ」なんて話を聞いたことがありまして、「え?なんだその魔法みたいな話は!」なんて思ったのですが(笑い)、アントシアニンが関係して酸性だと青、アルカリ性だと赤になると。それで、その影響を受けないのが白いあじさいなのだとか。
そんな少し余談を挟みましたが、今年も色とりどりの美しい姿を見せてくれたアジサイたち、そして足を運んでくださった皆さまに感謝です。2023年7月 1日
7月の予定
待望の、蓮の蕾1つ。朱雀池。ことしは10日遅いです。沢山、咲いてくれることを祈ります。
7月8日14時〜15時 写経の会
7月10日14時〜15時半 写仏の会
7月15日14時〜15時 文化財公開
7月28日14時〜15時 不動護摩祈祷