MENU

久安寺ブログ

Blog

BLOG 動画

New Blog最新ブログ


2022年3月28日

行基菩薩さまとわらべ地蔵


4月の足音が聞こえてきそうな3月下旬のこと、久安時境内、当山開祖の行基菩薩さまとわらべ地蔵の周りに藪椿がぽとりぽとりと…花首から落ちていて、、、
なんて言ったらまるでホラー話がはじまるかのようですが、そんなことはちっともないのでご安心ください(笑)。
前に椿はそのままの姿でぽとんと落下するとお話ししたのを覚えているでしょうか?
ちょうど行基菩薩さまとわらべ地蔵のところに藪椿があって、とある日に見たところ、赤く可愛い藪椿が幾つもその周りに落ちていて華やかな光景だったのです。
すてきだな、なんだか、これはこれで神秘的だなと思って、ちょっと頭にピンときたことを調べてみたところ、何と実は椿の花というのは古来から神聖な存在として、魔よけ厄よけのパワーを持っているとして扱われていたとな…!
それを知ると、そのとき見た光景は、行基菩薩さまやわらべ地蔵たちが椿を用いて、久安寺や皆さまを災いから守るために祈りごとをしてくれていたのではと思えて、とても心強くなりました。
そんなパワーをいただきながら、28日には不動明王の御縁日、恒例の護摩祈祷を。
当山の不動明王さまは300年前の作、江戸時代、元禄期に当たります。
『ノウマクサマンダバザラダンセンダマカロシャダソワタヤウンタラタカンマン…』
3月も、久安寺に来てくださった皆々さまに心より感謝です!


2022年3月21日

徳目


3月半ばはお彼岸期間でした。ご参集いただいた皆様、ありがとうございました。
お彼岸は、私たちのいる此岸と、そしてご先祖様方がいる彼岸との距離が最も近づくときだと言われていて、春と秋とで年に二度おとずれますよ。
その年によって日にちは異なるのですが、今年は8日に彼岸に入り、21日の春分「春分〜雀始巣(すずめはじめてすくう)」に中日を迎え、24日が彼岸の明けとなりました。
この日々で徳目(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)について考えたのなら、あとは実行するのみです!
皆様とともに、ご先祖を供養、おかげさまの感謝の行や彼岸法要、ご先祖さまの回向などを行いました。
このたび段差のない入り口のほかに階段に手すりを設置したのですが、皆様が久安寺により足を運びやすくなっていたら…幸いです。
また、この頃は仏塔前の河津桜や藪椿がきれいで、幾度も目を奪われてしまいました。
椿は桜のように花弁がひらひらと舞い散るのではなく、花首からぽとりとそのまま落ちていきます。
桜のじゅたんもよいですが、椿がぽとぽとと地面にいるのも可愛らしい。
ちなみに、河津桜には「思いを託す」、藪椿には「気取らない優美さ」という花言葉があるんですって。


2022年3月13日

梅の花が視界に入ってきて、心がほっこり。


七十二候「ももはじめてさく」の頃、境内を見渡せばあちらこちらで梅の花が視界に入ってきて、心がほっこり。まだ少し前はうっすら雪化粧をまとっていたり、今年の開花はちょっと遅めかな思っていたりもしたのですが、やっとやっと可愛い姿が目立ってきました。
さて、梅の花と言っても1つじゃなく、いろいろなものがあります。
久安寺の境内には、まるで鶴や白鳥のような白色、まるでフラミンゴのような…サーモンピンクというのでしょうか、濃さもまたいろいろあるのですが、そんな桃色の品種が咲いてくれます。
風を感じる日には、梅の花の枝が鳥たちの足にも見えて、ほら、何だか春のステップを踏んでいるように見えませんか?なんて(笑)
梅は、花弁の裏側から見てもかわいいので、表裏の両方からぜひ眺めるのがおすすめです。
また、薬師堂横と虚空園山の側には山茱萸(サンシュユ)も咲きました。陽が照ると、それはそれは綺麗で。別名は春黄金花と呼ばれるように美しい黄系の色をしていますよ。
それでは、今回はこんな言葉を最後に…
「それ禿なる樹 定んで禿なるに非ず 春に遇えば即ち栄え花さく」 弘法大師『秘蔵宝鑰』
春を迎えるまではまるで枯れたようなその木も、春になれば花が咲く、
人もまた、今が忍耐や努力のさなかであっても、その先にはきっと明るい兆しの色が必ず見えてくる、
明けない夜はないように、花にも人にも、春がやってくるものです。


2022年3月 4日

3月はじめの久安寺に、おや?パタパタと2羽の来客者が?


それは初旬のこと、アオサギさんとカモさんの姿を発見!
春のはじまりを察知して、花々の様子を伺いに来られていたのですかね。「枝垂れ梅はどうか、河津桜はどうか」なんて、お目当ての花がいつ見頃を迎えるのかをチェックしていたのかもしれません(笑)。
3月も真言禅の会を筆頭に月例体験を無事に行いました。
真言禅の会では阿字観を修し、池田市ふるさと納税返礼品としての禅体験、写経体験の方々や、西国薬師霊場巡礼の団体様と良い時間を過ごせました。ありがたや、ありがたや。
さて、春はよく始まりの季節と言われ、例えば習い事やあれこれに目標を持って新たに取り組みだしたりもしますよね。「春植えざれば秋実らず」なんてこんな言葉も頭をよぎったり。
これから5月くらいまでは、しばらく春と呼べるでしょうか。そんな始まりの季節に、ぜひ久安寺の月例体験からはじめてみるのも、おすすめですよ?
なんて言ったらまるで宣伝みたいですが(笑)、真言禅の会をはじめ、写経の会や写仏の会へ、はじめての方も、そして幾度目の方々もいつでも心よりお待ちしています。
どうぞ気兼ねなく、心軽やかにいらしてください。