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ヤマブキの花

「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞかなしき」 『後拾遺集』兼明親王

ずっと昔から春の季語として愛されてきたヤマブキの花。久安寺の参道にもヤエヤマブキが生えていますよ。「ヤマブキには実がなり、ヤエヤマブキには実がならぬそうな」とも知られるとおり、山吹色の花を咲かせるところは同じでも花のつき方が違います。ヤマブキは平たい花びらの中央に実がなっていて、ヤエヤマブキは花びらが幾重にもなってボリューミーな感じですかね。地面から細長い茎が生え、先が枝垂れているところに花がポンポンとついていて、ヤマブキが持つ「気品」の花言葉によりぴったりな気がします。自然に土から生えて花がありのままに咲いているだけなのに、そこがまるで生け花の作品かのように見えてしまって(笑い)。
最近は、カメラを持って久安寺の花々を楽しんでくれる方が多いのですが、春はゴージャスなヤエヤマブキもおすすめですよ?

また、参拝に来られるのは人だけでなく...と言っても怖い話ではなく、たしか月例の文化財公開の前日だったか、カタツムリが境内散策されているところを見かけました。「一切衆生悉有仏性」一切衆生、悉く仏性有りと『涅槃経』にありますね。すべてのいのちは美しいものです。そっと見守らせていただきました。

翌日の阿弥陀さまの縁日、文化財公開日のご参拝ありがとうございました。

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