2021年4月26日カタツムリも境内を散策5月も近づけば、イチハツに、ボタンに、ヒラドツツジにと、春の久安寺は花を追いかけるのに大忙しです。なんて、ちょっとだけ絵本風に書き始めてみたり(笑)。 |
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2021年4月23日
ヤマブキの花
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞかなしき」 『後拾遺集』兼明親王
ずっと昔から春の季語として愛されてきたヤマブキの花。久安寺の参道にもヤエヤマブキが生えていますよ。「ヤマブキには実がなり、ヤエヤマブキには実がならぬそうな」とも知られるとおり、山吹色の花を咲かせるところは同じでも花のつき方が違います。ヤマブキは平たい花びらの中央に実がなっていて、ヤエヤマブキは花びらが幾重にもなってボリューミーな感じですかね。地面から細長い茎が生え、先が枝垂れているところに花がポンポンとついていて、ヤマブキが持つ「気品」の花言葉によりぴったりな気がします。自然に土から生えて花がありのままに咲いているだけなのに、そこがまるで生け花の作品かのように見えてしまって(笑い)。
最近は、カメラを持って久安寺の花々を楽しんでくれる方が多いのですが、春はゴージャスなヤエヤマブキもおすすめですよ?
また、参拝に来られるのは人だけでなく...と言っても怖い話ではなく、たしか月例の文化財公開の前日だったか、カタツムリが境内散策されているところを見かけました。「一切衆生悉有仏性」一切衆生、悉く仏性有りと『涅槃経』にありますね。すべてのいのちは美しいものです。そっと見守らせていただきました。
翌日の阿弥陀さまの縁日、文化財公開日のご参拝ありがとうございました。2021年4月12日
ありがたいひとときに感謝
4月も月例行事の真言禅の会、写経の会、写仏の会を開きました。また、花まつりもありましたね。花まつりは、おしゃかさまの誕生日をお祝いする日で、随時、甘茶をおしゃかさまに注いで拝みます。ご参拝いただいた方々に感謝です。皆さん、めがね菓子は忘れずにお持ち帰りくださいましたか?
この頃は少しずつ桜が散り始めを迎えていましたが、代わりに他の花々、特に日本石楠花、著莪、八重山吹辺りが見頃だったでしょうか。その中の著莪は、アヤメ科・別名は胡蝶花とも言うのですが、白く綺麗な花に対して葉っぱの部分がとても滑りやすいというギャップをお持ちとか。なので、久安寺とも縁ある豊臣秀吉公などが生きた時代では、著莪は敵兵が登ってこないようにする目的で生やしたりもしていたんですって。眺めれば美しく、そして身を守ってくれる花なんて...頼もしいというか、かっこいい、いや魅力的なギャップですかね(笑い)。
また、4月10日には梅田の太融寺さまの開創1200年記念大法会の開白の法会があり、出仕させていただきました。お天気も最高で、綺麗な牡丹桜の前で写真も撮っていただきましたよ。さわやかな、ありがたいひとときに感謝、そして何よりご開創おめでとうございました!2021年4月 9日
紅花常盤万作
3月から既に春は到来していたと思いますが、日めくりが進むとさらに春感が増して、本山入り口に咲く 美山躑躅を見ながら「冬を無事に越えたのだな...」なんて、しみじみと思ってしまった4月初旬のことでした。
この季節はさくら色の花が多く見えますが、よくよく見ると同系色でも雰囲気が違うんですよね。桜はどちらかと言うと可愛らしい感じ。美山躑躅はちょっと大人っぽさを感じるような。人もそうですが、似たように見えたとしてもひとつとして同じもの(花)はないのでしょうね。
ちなみに美山躑躅の花言葉は自制心です。穏やかな季節を迎えつつも、まだまだコロナ禍の中なわけで「欲望のままに動きすぎてはダメですよ」とメッセージを伝えているかのような、そんな諭してくれる部分も大人っぽい気がしません?
何だか花言葉って絶妙と言うか、その言葉を授けた人ってすごいですよね。
紅花常盤万作には「魔力」、シモクレンは「恩恵」だったりと。シモクレンと言えば木の上に咲く仏さまの花としても知られ、日々、数えきれないほどの恩恵をいただいていますね、我々は。
紅花常盤万作は独特の花びらと言うか、たしかに魔力を持っていてもおかしくない気が...なんて(笑い)。今まで気づいていませんでしたが、久安寺にはメッセージ性が高い花が多い?
ぜひ参拝に来たらいろいろと見つけてみてくださいね。2021年4月 2日
4月の予定
深山躑躅。
花言葉は「自制心」
綺麗。
ミヤマツツジ
深山躑躅
Azalea
ツツジ目ツツジ科ツツジ属
開花3月〜4月
原産日本中国アジア東部
花言葉 自制心
【4月の予定】
4日8時 真言禅の会
8日11時 花まつり降誕会
8日14時 写経の会
10日14時 写仏の会