2021年3月29日ご利用ガイド2021年度保存版春の彼岸が過ぎ、目に映ったのは白いモクレンの花。 |
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2021年3月19日
六波羅蜜
3月の半ばを過ぎると、春のお彼岸がはじまりました。六波羅蜜による「布施:人のためになる行動をする」、「持戒:決まり事をしっかり守る」、「忍辱:広い心で耐えてみる」、「精進:努力を怠らない」、「禅定:心を取り乱さずにいる」、「智慧:5つを通して正しい知恵を身につける」日常の感謝とご先祖の供養をしながら、彼の岸に到る徳目についてを考える、そんな1週間になります。
久安寺では仏塔にて彼岸法要・塔婆回向、本堂にて彼岸護摩供、そして御影供を行い、皆さんに書いていただいた護摩木のお願い事もきちんと修めさせていただきました。
また、当山では愛犬納骨塔にて愛犬の塔婆供養もしています。「家族の一員だったね ありがとう」とお盆、お彼岸の年3回伝えています。彼岸会、西国薬師団体様はじめ、ご参拝くださった皆さんありがとうございました。
その頃は、本堂の仏塔にて青紫色のムスカリの花が可愛く咲いてくれていました。空に真っすぐ伸び、スズランのような小さな花が幾つも上についているのですが、何だか、あれ?神楽鈴にも見えるような...。ムスカリの花言葉は「通じ合う心」。きっと皆さんの供養の心はご先祖さまに届いたはずです。2021年3月11日
桃色系千重咲きのツバキ
ツバキと言えば、私たちと一緒に寒い冬を耐えて、懸命に美しさを見せてくれる花ですが、品種によって四、五月ぐらいまで咲いてくれます。冬と言えば、真っ赤なツバキ。春は白ツバキや桃色ツバキでしょうか。久安寺でも、白や千重咲きの桃色ツバキ(別名:乙女椿)が見られますよ。しかし乙女椿には、一体どんな由来が込められているのでしょうね。綺麗で見惚れてしまうから、とかでしょうか(笑い)?
また、現代の春を代表する桜、カワヅザクラも蕾の開き具合は様々ですが、咲き始めました。その花言葉は純潔だとか。
前にも言ったとおり、江戸時代よりも遡ると、実は梅のほうがより春の代表というような捉え方をされていたという話もありますが...見れば見るほど、うーん、どっちも甲乙なんてつけられませんね。
昔からツバキも梅も桜も和歌などの季語に使われていたり、それぞれに魅力がありますからね。
ちなみに、今も昔も変わらず愛される品種ですが、ツバキは「おちる」、梅は「こぼれる」、桜は「ちる」と花の咲き終わりの表し方が、こんなふうに違うんですって。
3月半ばは、阿弥陀さまの縁日、そして月例の文化財公開がありましたが、ご参拝いただきありがとうございました。2021年3月 1日
フォトスタンド
3月初旬は月例の写経の会、写仏の会がありました。
そして、コロナによって中止していた真言禅の会もやっと再開できましたね。ちょっと前までは当たり前にできていたこういった体験の場が、コロナ禍に入って以来なかなか思うようには行えず、寂しさあり、心苦しさあり...。という感じだったのですが、それを経て、今は、体験を通して皆さんのお顔を見られることのありがたさや、うれしさが大きくなっています。参加いただいた皆さんに感謝です。
また、久安寺の境内にも春が増すばかり。外に目をやれば、梅や山茱萸(サンシュユ)の穏やかで暖かな色が映ってくるので、さらに心がほっこりしていました。梅には、よく見るような枝がぴんと伸びているところに花をつけるタイプもあれば、枝垂れ桜みたいに枝が垂れ下がっているところに花をつける「枝垂れ梅」もあるんですよ。皆さんは、どちらがお好みですか?
虚空園に咲く山茱萸もまた、白や薄桃色の梅の中に映えてきれいでした。鮮やかな黄色をしているのですが、その美しさから「春黄金花(はるこがねばな)」とも言われているんですよ。木全体が早春の光を浴びて黄金色に輝いて見えるからだとか。
そんな山茱萸が際立つような天気のよいとある日には、フォトスタンドにしてもらった栂の木、しめ縄。軒丸瓦。具足池の写真をちょっと庭に飾ってみる、なんてことも...(笑い)