カエルのたそがれ
7月も下旬にさしかかった、とある夜のこと、私……見てしまったのです。
夏が来るたびにちょっとホラーじみた始まりを口にするのが恒例となり始めていますが、またまたちっとも怖い話ではなく、どちらかと言えばかわいい話なのでご心配あらず。
それというのは、ある日の夜、具足池にてカエルがたそがれていたわけで。旅立ったあじさいを偲んでいるのかもしれないのですが、ライトアップをされて、とてもとても目立ってしまっていたその姿が、目が、全てが愛らしくて、何とも胸をつかまれてしまったのです。
思わずカメラをズームして、パシャリと。それを後から見返すと、やっぱり可愛くて……
さて、それから数日が経ち、そろそろ蓮も20輪は咲いて一番良い時期だろうと、毎年の状況から思っていたのですが、今年は1輪咲いて蕾は6個という状況で、どうしたのだろうと心配になっていたところ、その後、開花3輪に蕾8個、開花6輪と蕾10個と、スローペースながらも徐々に数が増えてきたのでホッと胸をなでおろしました。
ロータス効果も目にしながら、何と葉の上でカエルがくつろいでいるところも目にしながら、「ん?カエル!?」と。7月後半は、何だかカエルに始まり、カエルに終わった久安寺でありました(笑い)。