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雨に濡れた万両の実

雨を待っていたら、蝋梅に劣らず万両もいと美しき。
以前、蝋梅の花が雨に濡れると、蝋梅の透明を帯びた花びらが、より一層美しく見えるといった話をしたのを覚えているでしょうか。
そんな雨を待ちわびる2月のある日、雨上がりに久安寺の参道を歩いていると、「おや?万両も水を帯びて美しいじゃないか」と目を奪われたのです。みずみずしくて、艶々で。

万両は、花は夏頃に咲き、実が12月頃から赤くなり始める。そして、真っ赤な実がたくさん実ることから縁起物として知られていますね。花言葉は「寿ぎ(ことほぎ」。寿ぎとは、言葉をもってお祝いをすることを示すのですが、そう考えたら、途端に「幸あれ」なんていう言葉がたくさん実っているようにも思えてきて、すごくハッピーな気持ちになったのです。何事も気の持ちよう、でしょうか(笑い)?

そして、蝋梅のほかに、同じ梅仲間の可愛らしい白梅や紅梅もチラホラと咲き始めを迎えました。まだまだ境内寒しという感じですが、蕾や花が目に映ると、冬を忘れてほっこり春気分に。
そう言えば、江戸時代以降は「花見」と言えば桜なものの、万葉集では梅の歌が圧倒的に多く、平安時代以前は花と言えば梅を指すことが多かったそうな。