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2023年2月20日雨に濡れた万両の実雨を待っていたら、蝋梅に劣らず万両もいと美しき。以前、蝋梅の花が雨に濡れると、蝋梅の透明を帯びた花びらが、より一層美しく見えるといった話をしたのを覚えているでしょうか。そんな雨を待ちわびる2月のある日、雨上がりに久安寺の参道を歩いていると、「おや?万両も水を帯びて美しいじゃないか」と目を奪われたのです。みずみずしくて、艶々で。 |
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2023年2月13日
雨に濡れた蝋梅
写経の会や写仏の会を開いた頃、2月の花のひとつである蝋梅がとてもきれいで、近くを通るたびについつい立ち止まっては眺めてを繰り返していたような気がします。黄色くて、透明感が強い蝋梅の花。雨が降った日には、蝋梅につく雨粒がまた美しくて、いつもは晴れを待ちわびるものの、ちょっとだけ雨を待ってしまう私がおりました。蝋梅と言えば、早春の梅、山茶花、水仙と合わせて「雪中四友(せっちゅうのしゆう)」と呼ばれ、文人画の対象とされていますが、確かに絵だったり、写真だったりに残しておきたくなるほどの魅力がありますね。
また、建国記念日の頃は、籔椿も蕾から花が咲き始めた頃でした。11日は、良いお天気のもと伏尾神明社にて町内安全、所願成就、智徳円満をしかと祈念いたしました。共にご参加いただいた皆さまに感謝です。
さて、久安寺に咲く籔椿、その花言葉は「気取らない優美さ」とな。椿の品種というのは、100や1,000を軽く超えるくらい存在すると聞いたことがありますが、控え目に咲く籔椿からは、気品がありながらも親しみも兼ね備えているというのか、春のやわらかさのような温かみを感じたものでした。
今年も花の寺・久安寺の春の景色が待ち遠しいです。2023年2月 6日
今年最初の真言禅の会
2月上旬、3日と言えば節分があり、久安寺でも19時から節分会を行いました。すっかりと「節分=豆まき。2月の鬼退治」と定着していますが、そもそもは1年を立春・立夏・立秋・立冬との4つに分け、それぞれの前日を節分と言っていたとか。節分は1年に4回、季節の変わり目に訪れる。四季が入れ替わるときに体調を崩して病にかかりやすいことや、そういった災いに当たる対象を全て鬼(邪鬼)と考え、それらを追い払うために、季節が変わる前日に厄払いとして行われていたそうな。
節分会ではぜんざいも振る舞わせていただきました。ぜんざいに使われる小豆は魔よけの色だとされ、縁起のある食べ物と言われています。そう考えると、春秋冬は温かなぜんざい、夏は冷やしぜんざい。4つの季節の変わり目には小豆を食べておくと、とても心強い気がしてきました(笑い)。
また、その週には今年最初の真言禅の会がありましたね。ご飯味噌汁付。月の第1日曜日、朝8時から9時にかけて開いています。2月は阿息観(あそくかん)のご体験を共に。道場へ向う前に仏前勤行次第にて般若心経。そして食事の作法を皆でお唱えしました。どなた様でも大歓迎ですから、緊張せずに、心軽くご参加くださいね。今年もたくさんの方々と朝のひとときを共に過ごせることを楽しみにしております。2023年2月 2日
立春
大寒から立春に。1月の去り際を、一番厳しい寒さのことから大寒と言い、これからだんだんと暖かくなっていく2月の訪れの頃を立春と表す。そんな二十四節気の最後から最初へと移り変わるとき、昨年倒木していたところへ、あらためてモミジを植栽いたしました。倒木へ「ありがとう。お疲れさまだったね」、新木に「これから久安寺をよろしくね」と声をかけ、何だか学生時代の卒業や入学のときのように、どこかさみしい気持ちと、新たな始まりに対する気持ちのようなものが混ざり合った心境になっていました。
そう言えば、植栽をしてから何日も経たない頃、2羽のサギやカワセミの姿を見かけたでしょうか。あまり近づいては、すぐに逃げてしまいますから、遠くからその姿を見ていました。2羽のサギは、本堂の屋根の上に凛と立って何かを眺めているようなご様子で。もしかすると、「ほう。新しいモミジがやって来たのか」なんて、久安寺の視察に来られていたのかもしれません(笑い)。
ちなみに、カワセミは「幸せの青い鳥」と呼ばれ、出会えると、何か良いことが訪れる前兆なのだとか。そして、サギも同じように縁起をもたらす使いの鳥と言われていたり。久安寺に幸が舞い降りて、ここに来られる皆さまにその幸が降り注がれますように…そう願いながら、鳥たちに手を合わせて。2023年2月 1日
2月の予定
大寒から立春へ。
2月5日日曜日8時〜9時 真言禅の会
2月8日水曜日14時〜15時 写経の会
2月10日金曜日14時〜15時半 写仏の会
2月15日水曜日14時〜15時 文化財公開
2月28日火曜14時〜15時 不動護摩祈祷