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久安寺ブログ

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2023年1月25日

雪化粧



1年の中で、毎月21日は弘法大師の報恩日になります。その中でも、年初めの1月は、「初大師」と呼んで報恩の祈りを捧げます。「報恩」とは、恩返しとも言います。人から優しくされたのなら、自分もまた人に優しくする。恩を受けたのなら「ありがとう」と感謝を忘れないといったことがそれに当たります。当日は、弘法大師法を朝に修し、14時に御影堂にて皆さまと共に一緒にお唱えを。初大師のご参拝、誠にありがとうございました。
また、翌日には有志の方と共に、当山の四国88のお砂ふみコース「弥勒山めぐり」を8人で巡拝いたしました。実際に四国霊場のお砂が納められている1キロの巡拝コースになります。健康づくりと信仰を兼ね備えた弥勒山めぐり、ぜひ皆さまもいかがでしょうか?
そして、1月下旬のこと、この頃は何だか雪が結構降り積もった日々でした。バン字池も、大師さまも、仏塔、参道、五輪塔などなど、とにかく久安寺が雪景色に。山茶花や蝋梅も雪化粧となっていました。しかし、お花が雪をまとっていると、何だかお砂糖がかけられているかのようで、甘くおいしそうに見えてしまうのは私だけでしょか(笑い)?
1月最後の月例、28日に行われた不動明王のご縁日など、久安寺に参られた皆々さま、本当にありがとうございました。2月も、3月も、4月も、その先も、多くの方の笑顔とお会いできることを楽しみにしております。



2023年1月15日

どんと焼き



久安寺と言えば、花の寺だけでなく、カブトムシやキツネやサワガニ、あとアオサギやといろいろな生きものたちが参る寺でもあると自負しているのですが(笑い)、卯年最初に参ったのは・・・ウサギならぬ、イタチさんであられました。多分チョウセンイタチだろうかと思うのですが、ちょうど受験シーズンの頃でしたから、受験生の皆さまへの祈願に来てくれたのかな?と考えてみたり。そして、その日から数日内のこと、今度はウサギならぬ・・・サギが参られました。階段をタタタっと軽やかに登られているところに遭遇。足が黄色だったので、コサギでしょうか?どんと焼きの間近でしたから、きっとそれに関連して来られたのでしょう(笑い)。
さて、「水泉動〜しみずあたたかをふくむ(七十二候)」地中深くでは水が動きだして、春に向かっているのだろうか。でも、地上はとても寒い。そんな中、2月になれば見頃を迎える蝋梅(ロウバイ)がほんの少し蕾をぷっくらとさせ始めていました。蝋梅は、透明がかった黄色い花で、それがロウソクの蝋のようだと言われたり、あめ細工のようだと言われたり。英名では「Winter Sweet」なんて素敵に呼ばれていたりも。
また、小正月の日、どんと焼きにて注連縄や正月飾り、古いおふだ、御守り等をしかとお焚き上げいたしました。文化財公開の日でもありましたね。お越しいただいた皆さまに感謝です。



2023年1月10日

冬の中に咲く山茶花の姿



1月8日、今年最初の月例体験、写経の会が行われ、10日には写仏の会を無事に開きました。毎年毎年、世の中の移り変わりの早さを感じるというのか、変化が激しかったりもするので、一つ一つの会であるとか、一日一日を大切にしていかなくてはいけないなと思うばかりです。
写経は、お釈迦さまの教え「経典」をなぞって書き写すものであり、写仏は仏さまのお姿をなぞって描き写すものとなります。日々の喧騒の中ではなかなか無心になることは難しいですが、ついつ頭に思い浮かべてしまうことやいろいろなことを取り払い、お釈迦さまの教えや仏さまのお姿と向き合うことで、自然と精神が調うと言われています。毎月上旬に開いておりますから、初めての方も気兼ねなくお出でください。もちろん何度目の方も。皆さまを心よりお待ちしています。
さて、花の寺・久安寺ですが、この頃は山茶花がとてもきれいに咲いていました。花は鮮やか、葉はギザギザ。花言葉は「あなたが最も美しい」ですが、確かに、花の姿が少ない冬の中に咲く山茶花の姿はとても目を引き、存在感を放っていました。よく似ている椿の花がありますが、去り際に花首からぽとりと落ちる椿と違い、花びらがはらはらと散って行くのが山茶花です。花の開きも、椿より山茶花のほうが開きが大きいような。
まだまだ冬は続きますが、春が来るまでに咲き誇る主役たちを見に、ぜひ久安寺へとお越しくださいませ。



2023年1月 4日

久安寺に生る千両の実



2023年、卯年となってから一月が過ぎました。大晦日の23時45分から除夜の鐘撞きが始まり、元旦になった0時から新年本尊供、1時からは新年初護摩を行い、そして2時に閉門にと。除夜の鐘撞きでは、皆さまお一人ずつ堂の中にお入りいただき、厄除開運や、令和5年のご多幸を祈念いただきました。そのゴーンゴーンという鐘の音が鳴るたび、その音に乗っかって「幸」が遠くまで行き届いたことと思います。皆さま、年末年始のご参拝に、「おんばざらたらまきりく」感謝です。
さて、1月初旬は、「寒の入り」でもあり、水のあるところは、どこもかしこも氷がうっすらと張っていました。その中で、カエデの葉でしょうか?それが水の凍ったところに乗っかっていて、何だかその凍った水面が黒い漆皿のように見え、その上にある葉がまるで螺鈿細工のように見えて、とても美しかったのです。
寒の入りとは、二十四節気で示す「これから厳しい寒さが始まる頃」として小寒に入る時を言います。冬の寒さは身にも心にも何かと響いてしまうものですが、ただただ縮こまっているだけではもったいない。せっかくなら、この季節ならではの自然の美しさを一つでも二つでも拾っていきたいものですね。ほら、久安寺に生る千両の実、その横でわらべ地蔵が「見て見て、赤い実がこんなにきれいだよ」と言っていたり。