久安寺の涅槃像。久安寺の菩提樹。
雪は降らずとも、さすが冬。朝晩の冷え込みは氷点下。そんな12月の上旬、8日はおしゃかさまが悟りを開かれた日でありました。29歳から修行を積まれ、35歳のときにインドのブッダガヤの菩提樹の下にて成道されたと言い伝えられています。
久安寺の菩提樹、そして涅槃像の前にて私もそっと手を合わせて…。
また、その日は写経の会でもありました。1年最後の月例です。真言禅の会、写経の会、写仏の会、文化財公開を無事に行うことができ、皆さまにありがたく思うと同時に、ほっといたしました。少し前を思い返せば、何もかもが開けない日々で。それを思うと、耐える時があっても必ずまた明るい時というのはやって来るのだなと、実感をするばかり。
さて、「紅葉とじる」頃、久安寺参道には、センリョウ、マンリョウ、キミノセンリョウ、ナンテンの丸い実が鮮やかであり、かわいらしく生っていました。キミノセンリョウは橙色で分かりやすいですが、あとの3つは赤色で似ていて、見分けがつくまでには大分時間がかかったような。
私流の見分け方は、クリスマスっぽさを感じるのがセンリョウ。チェリーっぽさを感じるのがマンリョウ。小梅っぽさを感じるのがナンテンと、こんな感じだったり(笑い)。
見分けはどうであれ、全てが縁起物。そのうちの一つ、ナンテンは「難を転じて福となす」とな。