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久安寺ブログ

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仏塔の中のカブトムシさん

振り返れば、8月も半ばに差しかかった頃、二十四節気、七十二候では「立秋〜涼風至(すずかぜいたる)」に当たるわけですから、何だか涼しい風がそっと吹き始めてきたような……というのは、ただの願望で、涼しくなど全くなっておらない暑さ続きの日々なのでありました(笑い)。
そんな猛暑のいつぞや、久安寺の仏塔の中でカブトムシさんがひっくり返られて、ぴくぴくと弱っているところを見つけたのです。そんなカブトムシさんを「これは大変だ!」と即座に救出いたしましたが、私たち人間だけじゃなく、虫たちにとっても夏は過酷なものなのですね…。

今回は、そんな生き物つながりでもう一つ。前に、絶滅危惧種指定のモリアオガエルが今年も久安寺にて無事に産卵を迎えたことをお話ししたのを覚えているでしょうか。その後もすくすくと元気に成長をして、気持ちよさそうに泳いでいるのですが、何とお色が緑色ではなくて、硯のような黒色になられていたのです。
「これは、もしかして何かの病気か…」と少し心配もしたのですが、どうやらモリアオガエルをはじめ、カエルは体色が変色するらしく、黒色の子もいるのだと。聞くところによれば、保護色がどうのこうのという話なのですが、生態の仕組みというのはとても不思議なものですね。

何はともあれ、生きとし生けるもの、一分一秒でも長生きをしてほしいと思うばかり。
人も、植物も、虫たちも皆等しく。