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久安寺ブログ

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2022年8月30日

仏の花"蓮"の見納め



8月半ばから下旬にかけては、施餓鬼法要、地蔵盆、地鎮祭、月例・不動護摩供などがありました。また、朱雀池にて6月末に最初の一輪が咲き、お盆まで次々と咲きながら、私たちに清く美しく逞しいお姿を見せてくれた蓮も、いよいよ見納めに。蕾の姿は未敷蓮華、綻び始めた姿を初割蓮華、満開の姿を開敷蓮華。その寿命は、約4日。開いては閉じ、開いては閉じ、だんだんと閉じが弱くなり、最後には開いたまま花びらが、ひらりひらりと散りゆく。泥の中で育ちながら、ピシッとした姿を表しきれいな色を咲かせる。そして、仏の花のとも知られる蓮。今年はたくさん開花してくれましたね。来年も、また久安寺にて元気なお顔を見せてくれますように。
8月18日の施餓鬼法要、24日の地蔵盆縁日。その前日には、20時から地蔵堂にて御法楽を行ったり。そして、久安寺地蔵堂、町内の各おじぞうさま、不死王閣さんの鮎供養など町内6ヶ所の巡拝を。お地蔵さまの前で手を合わせて唱えるときは「オンカカカ ビサンマエイソワカ」ですね。各お地蔵さまの前での御法楽に向けては、檀信徒総代さんにセッティングのお手伝いをしていただきました。
さらに28日の不動明王のご縁日、本堂での護摩供養を無事に行い、8月の行事を全て終えるに至りました。これもひとえに皆さま方のおかげです。改めまして、ご協力、ご参加いただき本当にありがとうございました。



2022年8月15日

仏塔の中のカブトムシさん



振り返れば、8月も半ばに差しかかった頃、二十四節気、七十二候では「立秋〜涼風至(すずかぜいたる)」に当たるわけですから、何だか涼しい風がそっと吹き始めてきたような……というのは、ただの願望で、涼しくなど全くなっておらない暑さ続きの日々なのでありました(笑い)。そんな猛暑のいつぞや、久安寺の仏塔の中でカブトムシさんがひっくり返られて、ぴくぴくと弱っているところを見つけたのです。そんなカブトムシさんを「これは大変だ!」と即座に救出いたしましたが、私たち人間だけじゃなく、虫たちにとっても夏は過酷なものなのですね…。
今回は、そんな生き物つながりでもう一つ。前に、絶滅危惧種指定のモリアオガエルが今年も久安寺にて無事に産卵を迎えたことをお話ししたのを覚えているでしょうか。その後もすくすくと元気に成長をして、気持ちよさそうに泳いでいるのですが、何とお色が緑色ではなくて、硯のような黒色になられていたのです。「これは、もしかして何かの病気か…」と少し心配もしたのですが、どうやらモリアオガエルをはじめ、カエルは体色が変色するらしく、黒色の子もいるのだと。聞くところによれば、保護色がどうのこうのという話なのですが、生態の仕組みというのはとても不思議なものですね。
何はともあれ、生きとし生けるもの、一分一秒でも長生きをしてほしいと思うばかり。人も、植物も、虫たちも皆等しく。



2022年8月 7日

七日盆からの盂蘭盆会



8月は、お盆の時期でありました。ご先祖さまを迎えたり、感謝をしたり。その意味ではお彼岸もありますが、お盆はまた特別な時と言える気がします。久安寺でも、まず上旬に七日盆をはじめ盂蘭盆会(お盆)を行いました。七日盆は、最初の盆行事や、お盆を迎える前にお墓のお掃除をするなどといった準備を行う日とされています。町内の方々のところにて七日盆墓前回向をさせていただき、その後の盂蘭盆会では仏塔供養者の方々を中心に行いました。汗が滝のように流れ出る暑さでしたが、そのような中、ご参加、ご参列いただいた皆々さまに心より感謝です。
さて、七日盆や盂蘭盆会を迎える少し前のこと、なぜかウバユリにすーっと引き寄せられた日がありました。花言葉は威厳。ウバユリは、花を咲かせる頃には葉がおちてしまうことから、葉(歯)がない姥(ウバ)の姿を連想する、なんて由来でその名を付けられたとか。葉=歯だなんて、ちょっとシャレじみている和名に対し、英名では「ハートリーフリリー」という可愛らしい名前が付けられていたり。葉っぱの形に由来しているんですって。
そんなウバユリをまじまじと見ながら、葉っぱが無い感じが、何だか軽いやフワリというようなイメージとつながるなと思えて。だったら、それらを表すLightとLily(ユリ)をくっつけて「ライトリリー」と呼ぶのはどうだろうか?なんて少し考えてしまったという、今夏の思い出なのでした(笑い)。



2022年8月 2日

巨大キノコのオニフスベ発見!



8月初旬、とっくに夏は到来していたものの、なお一層、ジリリとした暑さが強まった気がしておりました。日がさんさんとしているときは、用がないとあまり外に出るのも気が進みませんが、タイミングを見計らって時おり境内を散策。すると、久安寺の仏塔横にて視界に飛び込んできたのは、……ぼっくり。ぼっくりと聞くと松ぼっくりかと思うところですが、杉ぼっくりのほうでありました。
ヒマラヤスギに生る杉ぼっくり、それは丸くて卵のように見えたり。時には、少し遠巻きから見ると小鳥が木の上にちょこんと並んでいるように見えたりもして、何だか愛着がわいてなりません。
また、とある日には巨大キノコのオニフスベを発見!そのときに測った限りでは直径14センチ。オニフスベは、一夜にして発生すると言われるほどの物すごい成長率だとか。昨日はそこに無かったはずなのに、翌日になったら、ボンッと土の中から突然現れるなんて、びっくりですよね。
8月は、定例の真言禅、写経、写仏、文化財公開の無い月でしたが、皆さまオニフスベとはお会いになられたでしょうか?不思議であり神秘的でもあるその球体、オニフスベからはとてつもない生命力を感じるばかり。7月から9月に稀に現れるパワースポットならぬパワーキノコからは、きっと活力をもらえます。
オニフスベの前で手を合わせ、『皆様にも、どうか元気のおすそ分けを』と…