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久安寺ブログ

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2021年5月30日

胎蔵曼荼羅の相をもつ霊園

5月下旬のこと、今年もモリアオガエルの卵塊が産み付けられているのを発見!すべて池の上です。モリアオガエルは大阪府の準絶滅危惧種に指定されているので、うまく孵ってほしいですね。ちなみに、雌が泡の中に産卵し、雄が集まってきて受精。約10日後に孵化し、オタマジャクシの子が雨を待ち、泡とともに池に落下するという生態です。
そして、この頃2回目の具足池掃除も行ったのですが、大師の岩の下からも生命との遭遇が。ドンコとカニの子供たちを見つけました。大師さまと一緒に過ごし、どんな話をしていたのでしょうか?
何はともあれ、久安寺が植物だけでなく生き物たちにとって過ごしやすい場所になっていたのならうれしいですね。
これからの時期は、紫陽花やハスが咲くのが楽しみですが、その前にはサツキや睡蓮やブラシノキが見頃を迎えます。胎蔵曼荼羅の相をもつ霊園に浮かびあがるように咲くサツキ、ハスを出迎えるように朱雀池にて先に待つ睡蓮、「儚い恋」という花言葉を持ったブラシノキ。
当山には入れ替わりながら、重なりながらさまざまな花が咲いて皆さまをお待ちしております。
今年も早くも折り返し地点まで来ました。そろそろ疲れがどっと出る頃でしょうか。心を頑張らせすぎず、時には休息を取りに、いつでも久安寺まで癒されに来てください。

2021年5月17日

雨に濡れた山法師

5月半ば、当山にて雨に濡れた山法師の姿在り...なんて。そんな言葉にしてみると、何だか「5月のとある雨の日に、法師さまが修行の道すがら、久安寺にて雨宿りをしている」そんな情景が浮かんだりしませんか?実はこれは、久安寺に咲く山法師(ヤマボウシ)の花が雨に濡れていた日の風景を伝えようと思っただけなのですが(笑い)。山法師の名は、真ん中に球形の部分があり、そこが法師さまの頭に見立てられ、周りの白くひらひらした部分が法師さまの頭巾を連想させるから付いたとか。
さて、その山法師は梅雨頃から咲き始めると聞きます。なので、もう梅雨入り?まさかな。まだ早いよなと思っていたら、今年の梅雨入りは平年よりもすごく早かったみたいですね。ちょうど山法師に意識が向いた日と梅雨入りが重なっていたのでびっくりしました。
梅雨の晴れ間に日に照らされるカルミア、箱根空木(ハコネウツギ)が綺麗で癒されたり、大雨警報の発令下で懸命に生える境内のきのこ達からは逞しさを感じたり、植物たちからいろいろと心を揺さぶられたり。
その中のカルミアですが、くるりとひっくり返すと傘のような形をした花びらが特徴的です。そして、花言葉は大きな希望とか。どんな世の中であっても希望を持って、それを育ませたいですね。

2021年5月11日

お掃除日和

5月は真言禅の会は残念ながら中止でしたが、写経の会、写仏の会、文化財公開といったほかの月例行事は無事に行いました。15日は阿弥陀さまの御縁日でもありましたね。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
コロナがあり、時には開催できない物もありますが、開催するに当たっては写経を行うスペースを広く設けるなど対策をしっかり取っているので、初めての方も常連さんも気軽に参加くださいね。
また、当山には四国八十八ヶ所霊場のお砂ふみ、実際のお砂をお祀りしている「弥勒山めぐり」の巡拝コースがございます。参拝や行事のついでに健康増進、カラダと信仰を温めてみるといったセットで楽しむ久安寺もおすすめです。1周1km。御影堂のとなりから出発して、大体40分くらいでしょうか。
ただ、その際に一つだけご注意を。「火気厳禁」だけはくれぐれも。
また、5月の前半には具足池の掃除もせっせとしていました。岩の上の大師像をきれいに。そしてオオカナダモを取り除いたり。底に生息していたフナなどは別の池にお引越しです。
天気が良い日に決行したのですが、空が晴れるとお掃除日和だけでなく花もより映えますよね。真っ白なオオデマリや濃いピンク色のセイヨウシャクナゲや黄菖蒲だったり。
そんな中で、花が開く前のセイヨウシャクナゲの蕾が何だかドラゴンフルーツのように見えてしまったのは...内緒です(笑い)。

2021年5月 3日

あじさいうかべ

そろそろ今年も紫陽花(アジサイ)の季節が近づいてきたかな。なんて思っていたちょうど5月初旬のこと、当山の「あじさいうかべ」の様子を朝日新聞社が、購読者向けに毎月発行している小冊子・スタイルアサヒ6月号の表紙にしてくださるという、うれしい出来事がありました。感謝です。
久安寺ではすっかり花が開ききり見頃を迎えた紫陽花を摘み取り、具足池に浮かべる恒例行事があります。その時期を楽しみにしてくださる方も多く、私も既に待ち遠しく思っています。今年も紫陽花が健やかに育ってくれるといいですね。
また、この頃は今年最初のジャーマンアイリスを二輪見つけました。そして、このジャーマンアイリス、何と別名ではレインボーフラワーとも呼ばれているんですって。境内に咲いた紫や黄色以外にもさまざまな色の花を多種咲かせることで、「まるで虹のようだね」と例えられているとか。
花言葉は情熱なのですが、別名を知ったら、どちらかというと虹のように幸せをもたらしてくれるような気がしてきたり...。花言葉で表わすとしたら、そのまま「ハッピー」みたいな(笑い)。
さて、皆さんはジャーマンアイリスからどんな心を感じるでしょうか?