元気づけようと頑張るボタン
4月下旬、先月の今ごろはちょうどハクモクレンの時期でしたが、今度はシモクレンの出番となり、薬師堂の北西と虚空園に咲きましたよ。モクレンの花は、その形が仏さまの台座となっている蓮(ハス)と似ているといわれますが...木を見上げると、やっぱり似ていますね。
白い木蓮には「慈悲:苦を取り払って楽をもたらすように心を向けてくれること」、紫の木蓮には「恩恵:幸福(恵み)がもたらせられる」という言葉があります。
夏になれば池に蓮が咲きますが、まるで他の季節にも仏さまが姿を変えて、近くまで見守りにきてくださっているかのように思えてありがたいです。
また、虚空園には白いボタン。三十三所堂回廊付近には山吹色のヤエヤマブキ。参道には青紫色のイチハツも咲きました。そのなかでも、ボタンは何だかいつもより開花が早いような...と思ったりもしたのですが、気のせいでしょうか?
世の中では未だウイルスが流行っていますが、花は変わらず咲いてくれています。色とりどりの花々が目に入ってくると、表情も明るくなります。
もしかすると、ボタンは皆さまを少しでも元気づけようと頑張って早くに咲いてくれたのかもしれませんね。そう思うと、とても嬉しいものです。