2019年11月25日まだまだ秋の世界が広がっております11月も後わずかとなり、この時期を表す言葉は「霜秋の侯(そうしゅうのこう)」というものにございます。秋から冬へと季節が変わりゆく今日この頃を指すのですが、久安寺のイチョウは昨年より10日ほどゆっくりと黄葉(こうよう)を迎えたこともあり、他の木々たちの紅葉も合わせ、まだまだ秋の世界が広がっております。 |
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2019年11月18日
もみじまつり
ちらりほらりと、久安寺から見える景色に紅葉が始まりだした「深秋の候」。11月も中盤となりましたね。近況としては、15日には「文化財の公開日」がございました。また、17日の「もみじまつり」でも、お披露目をさせていただき、多くの方が拝覧なさってくださいました。重ねて心より感謝を申し上げます。
もみじまつりでは、「大般若経転読(だいはんにゃてんどく)法要」・「柴燈大護摩供(さいとうだいごまく)」・「開運もちまき」のほか、「太極拳・南京玉簾・和ごま・ベリーダンス」といった、さまざまな催しがございました。
さて、そのひとつ「大般若経転読」とは、釈迦が悟りを記した600巻ある中身を中略しながらではありますが、全てを読みきる行いにございます。この悟りを口に出す、耳に入れる、次の項へと開くたびに生じる「風」を浴びることでも釈迦からの救いの手が差し伸ばされ、心を救っていただけると伝わっているもの。
また、「柴燈大護摩供」とは野外にて行われるもので、護摩木にお願い事を記し、不動明王さまにお願いをする供養です。
毎年行っているものですので、今年参加ができなかった方や初めて知ってくださった方は、翌年の機会に、ぜひご参加していただけましたら幸いです。2019年11月11日
立冬の候
11月の上旬、暦の上では「立冬の候」と表す今日この頃。つい先日には、丸く赤いセンリョウの実をひと目見ようとアオサギやカタツムリが久安寺にお出でくださっておりました。以前、アオサギが幸運をもたらす存在というのをお話しさせていただきましたが、カタツムリというのも「良い兆し」をもった幸運の生き物として例えられるものにございます。
カタツムリの動きかたといえば、横に反れて歩くわけでもなければ、後退もしない。決してスピードが速くはないものの、ゆったりとした足並みであろうと前にしか進まないことから「日進月歩:進歩がとどまることなく」のような、縁起の良い存在と古くから考えられているのです。もし、参拝や体験の場にお出でくださった際にお見掛けしたものなら、幸運と遭遇したと思ってみてくださいませ。
また、日々を行き急いでしまっているときにカタツムリの姿が目に入ったときには、彼らが「マイペースさ:急がば回れ」を身をもって諭していると思い、少しだけでも速度を落としてみるのもいかがでしょうか。
さて、この1週間内も体験行事が幾つかございました。11月6日の「尼僧と語らい」、8日の「写経の会」、10日の「写仏の会」へと、ご参加をしていただきました皆々さま、本当にありがとうございました。2019年11月 4日
11月初旬の久安寺
11月初旬の久安寺、イチョウの紅葉はもう少し先に感じながらも、センリョウの果実が赤く色づいてきた頃にございました。花自体は6月~8月の夏に咲き、果実は来年の2月頃まで楽しめるものにございます。そんなセンリョウの名の由来は、丸い実が沢山つく姿を漢字で表し「千両」となり、「利益・富・財産・裕福・可憐・恵まれた才能」といった、ありがたいご利益をもつ花として伝わっております。
さて、その千両という字を含む四字熟語のなかに、「一声千両」というものがございます。「その一声によって、がらりと空気が良いほうに変わる。それは千両にも値する一声だ」といった解釈ができるものですが、それは何も、大きな発言力のある選ばれた人のみに使われるものではございません。
誰しもの言葉に、人を救う力がある。また同時に、反対の力を持ち合わせてもおります。ご利益は授かるだけでなく、自らの行いでも引き寄せることができたり遠ざかったりするもの。それゆえ、道を明るく照らす言葉を日頃から放っていきたいものですね。
久安寺では11月も幾つかの行事がございますが、この場をお借りして3日・文化の日に行いました「真言禅と朝粥の会」および「文化財の特別公開」のへと足を運んでくださいました方々、そして参拝にお出でくださった皆々さまに心より感謝を申し上げます。