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久安寺ブログ

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2019年8月20日

8月23日は「地蔵盆」

8月も下旬にさしかかりましたね。久安寺では、23日に「地蔵盆」がございますが、同じ日本のなかであっても、全ての地で行われるものではないようです。多くの皆さまにとっては、盆が過ぎ、ひと息をついているところにありましょうか。

また、夏の台風というのは、ひとつ過ぎるたびに秋に近付いていくものと耳にしたことがございます。暑さのなか、少し前まで大きく花を開かせていたハス。それが散りゆく姿というのも「夏の終わり」を告げているかのように感じるものです。百数十輪が咲き、多くが桃色の花にございましたが、3輪ほど白いハスも混ざっておりました。お見かけいただけましたでしょうか?

そして今は、真っ赤なサルスベリが久安寺に彩りを添えてくださっております。「すべる」という意味合いに思えることから、ときには縁起が宜しくないともいわれますが、「心の持ちよう」によって、縁起が良いものとして捉えられる花でもあります。
「すべる:すべり落ちる。ものごとに失敗する」
「すべる:すべりが良くなる。順調にすべりだし、何ごともスルスルとうまくいく」
そんな2つの考えかた。花のもつ意味は、所詮は人間がつけたものにございます。せっかくならば、ポジティブな心で見ると、花も喜び、人生も前向きに開けるものではないでしょうか。


8月23日の「地蔵盆」は、20時から地蔵堂にて行われます。皆さま、お気をつけていらしてくださいませ。そして、大変暑いなかで行われました18日の「施餓鬼会」。手伝いや供養、参列してくださった方々、本当にありがとうございました。


2019年8月15日

ご先祖様を迎え供養をする「盆」

暦の上では「立秋」と表す8月半ばにございます。しかしながら暑さは一段落するどころか、ますます高まっているように感じるばかり。くわえて先月に続いての台風が、ご先祖様を迎え供養をする「盆」と重なって到来してくれたものですから、皆さまのご心労のほどお察し申し上げます。

久安寺では少し前の8月4日に仏塔と三十三所堂、7日には七日盆として墓前にて、「盆回向(ぼんえこう)」をさせていただきました。
回向というのは私どもがお経を唱えることで、ご先祖さまだけでなく、心を通わせ供養をしてくださる皆さまにも、「浄土の道」が開かれるというものにございます。
一般的には「徳をあたえることで浄土が開く」といい、私どもが苦労しながらも修行で身につけた悟りの言葉を、自分のためにでなく他者のために向ける行いが、「善いもの(徳)」と考えられておるようです。

世の中も同じといえましょうか。自分ひとりのことばかりでなく、他者の心に寄り添い、少しでも「慈悲」を向けることができたのなら、悩むことや苦しむことのない幸せが「万人」に訪れるように感じるものにございます。

回向は盆だけでなくお彼岸にも承っております。仏塔での供養を承っていない方々からもお申込もいただいておりましたので、お気軽にご相談ください。
そして、只今の久安寺では真っ赤な「サルスベリ(百日紅)」が楽しめる時期にございます。虚空園・西墓地付近に咲いておりますので、ぜひ会いにいらしてくださいませ。

2019年8月 5日

猛暑、くれぐれもお体をご自愛くださいませ

8月に入り、空に見える入道雲の姿、そしてミンミンという蝉の鳴き声も増し、夏の本番を迎えたことを感じるばかりにございます。字で表せば今時期は「炎暑の候」とも表します。30度を当たり前に超える日々が続いておりますが、久安寺の朱雀池には「桃色のハス」と「白色のスイレン」が逞しく咲いてくださっております。


池に咲く姿が似ている2種でありますが、水面から空に向かって高く伸びておりますのがハス。水面に直に浮かぶ形となっているのがスイレン。
花が散る姿にも違いがあり、ハスは4日程度経つと大きな花びらが葉の上に落ち、スイレンは数ヶ月生きたのち、沈んでいくという眠りかたにございます。

どちらも暑さには強いといわれておりますが、あまりの高温となれば、バテてしまうこともあるようです。
そして蝉というのも、一見は夏にこそ適しているように思えますが、実は猛暑の下では本来あるべき寿命よりも早くに旅立ってしまう、という生き物にございます。皆さまもこの猛暑、くれぐれもお体をご自愛くださいませ。

今月は写経や写仏、文化財の公開はお休みとさせていただいておりますが、
下旬の18日には「施餓鬼(せがき)会:前世の悪行のゆえ、地獄にて食べものや飲み物に飢え苦しむ魂を供養し、現世を生きる者たちが安らかに暮らせることを願う」
23日には「地蔵盆:縁日」を開きますので、ぜひ足をお運びいただけましたら幸いです。