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朱雀池に咲く「ハス」

暦の上では大暑の候。いよいよ梅雨明け間近という声も、ちらほらと聞こえ始めておりますね。それと同時に暑さが一気に高まるとも言われております。朱雀池に咲く「ハス」が、ますますお目覚めになり花開いてくれてもおりますが、久安寺へと参拝にお出でくださる際には、熱中症対策を心にとどめていただけますと幸いです。

さて、本寺の境内、北側に咲いておりますハスの花。
一面に咲いていることで、長く生きているものと思われますが、ひとつひとつの寿命は、4日程度と短いものでございます。

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仏の花ともいわれ、弘法大師さまからは「蓮(はちす)を観じて自浄(じじょう)を知り 菓(このみ)を見て心徳を覚る」というお言葉がございます。
「ハスは泥の中にこそ美しく咲くもの。人間も同じ。何かに心が惑わされ、くすみかかろうとも、また心改めれば、清らかに咲くことができる」という解釈をさせていただいておりました。

1日~2日目は朝に咲いた花が夕方になれば、蕾に戻る。3日目は完全には閉じきらず、4日目になると開いたまま。そして、散っていく花びら。
蕾の姿は「未開敷蓮華/みぶれんげ」。少し蕾が開きかけている姿は「初割蓮華/しょかつれんげ」。満開の姿は「開敷蓮華/かいふれんげ」といいます。
短い命をもって、懸命に咲いては、私たちへと悟りを伝えるハスの花。ぜひ、ご覧になってみてください。