2019年7月24日朱雀池に咲く「ハス」暦の上では大暑の候。いよいよ梅雨明け間近という声も、ちらほらと聞こえ始めておりますね。それと同時に暑さが一気に高まるとも言われております。朱雀池に咲く「ハス」が、ますますお目覚めになり花開いてくれてもおりますが、久安寺へと参拝にお出でくださる際には、熱中症対策を心にとどめていただけますと幸いです。 |
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2019年7月16日
「具足池のアジサイ」今年の入れ替え終了
海の日も過ぎ、今時期は「盛夏」という言葉にも当たるのですが、まだまだ梅雨の匂いを強く感じる日々にございましょうか。
そんななかでも、植物たちは夏の目覚めを迎え、日ごとに「ハス」の姿がイキイキとし始めております。
しかし、始まりあれば終わりもあるのが生命。
皆さまから愛されておりました「具足池のアジサイ」、今年の入れ替えは終了を迎えさせていただきました。多くの皆さまが久安寺へと足を運んでくださいましたことに、心から感謝をしております。
そして先日は、阿弥陀堂にて文化財の開放をさせていただいた他、薬師堂にて「写経・写仏」の会を開かせてもいただきました。
仏の教えが記された「経典」を写し書く写経。仏の姿を写し描く写仏。
学業、職業、友人、恋愛、家族、どんな人にも中身は違えど「悩み・迷い」というものがございましょう。どうしても暗闇に覆われてしまい、何をしていてもそのことを考えてしまう。気持ちを晴れやかにしようと思っても、どこか虚しい心地となってしまう。そんなこともございましょう。
しかし、悩むことというのは時には大切ですが、沼の奥まで落ちていく程に苦しむ必要はございません。あまりに心を何かに支配されてしまうときは、「仏の言葉・仏の姿」をなぞることで気持ちを切り離してみてくださいませ。
今回、ご参加くださった皆さまに写していただきました「勢至菩薩さま」には、苦しむ心に光を射す力というのがございます。
無心で写すことで、心は仏と向き合う。すると、心の叫びが仏に届くものといわれておりますから。2019年7月 8日
梅雨の最中
小暑の候、まだ梅雨の最中ではありますが、夏の密度がだんだんと濃くなってきているのではないでしょうか。先日は空に「天の川」が流れる七夕を迎えたばかり。生きる場所によっては、あいにくの空模様となり、星を見つけられないこともあったでしょう。しかし、見えないからといって残念に思うことではございません。
雲に遮られてしまい私たちの目には届かずとも、その向こうでは変わらず星が輝いているのです。
見えないから不幸せなのではなく、天の川を想像できるような、「心の豊かさ」をもつことも「幸せ」へと繋がるものと、思っております。
さて、今時期の久安寺。ナツツバキ(沙羅)、アガパンサスが見頃です。
アジサイは花盛りを終え、ハスへと主役の座をバトンタッチし始めております。
ハスの花には、朝に咲き夕方に向かって眠り出すという性質があるのですが、その性質からは「人間の生き方」を連想させられやしませんか?
さらに、この花がもつ言葉には「人生に迷う心を、どうかお救いください」という願いを、仏の象徴花へと重ねた「救済」というものもあるのです。
そしてハスが根付く場所、池には「生:いきる場所」という意味がございます。
ツボミが増えゆく本寺の朱雀池にも、生息数が減っているといわれております「モリアオガエル」の尊い命が育まれておりました。
人生を重ねるも良し。仏に悟りをゆだねるも良し。
いつでもお待ちしておりますゆえ、
心を晴らしたくなったときには、ぜひ休息がてら生命を感じにいらしてくださいませ。