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久安寺ブログ

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自然が生んだハート型アジサイ

先月からすでに梅雨入りをしていたところもあれば、つい最近やっと雨を感じる時期を迎えたところありましょうか。久安寺もまた、平年よりもとても遅い梅雨入りをしたという地域に含まれておりました。
しかし、長らく天候に恵まれたことにより、日差しが注がれたアジサイの姿というのを、多くの方々にお届けすることができたのであれば幸いです。

具足池に浮かぶ姿だけでなく、「アナベル」や「墨田の花火」という品種をはじめ、5,000株ものアジサイが楼門、参堂など、境内のあちらこちらにて様々な顔を見せてくれております。なかには、ハート型へと自然が生んだものもあり、ご参拝される皆さまに喜んでいただけているようでした。
hart.jpg
引き続き、沙羅(夏椿)も見頃であります。蓮は、次の出番に供えてツボミを見せ始めているという段階ですね。

これからしばらくは傘の出番も増えるでしょうが、雨粒とアジサイが触れ合う姿というのも、美しいものでございます。私たちにとっては気を重たくさせる雨ともなりますが、草木や花々にとっては大切な「エネルギー源」となります。地が潤されることによって、植物たちは土から水分を吸い上げることができ、葉を広げたり、花を大きく咲かせたりとできるのです。

さらに仏の道では「法雨(ほうう)」ともいいます。植物だけでなく、生命ある全ての者に潤いを与え、心を救うといわれているのです。
雨は心を洗ってくれるもの。心悩ませる苦しみから救い出してくれるもの。そのような恵みの気持ちで仏が手を差し伸べていることと思うと、また見え方も変わってくるのではないでしょうか。